出版社内容情報
横浜の埠頭で捨てられていただアリシアは、保護されて警察犬候補の訓練を鑑識係員の小川とともに受けることになった。アリシアと小川が心を通わせるようになって数年後、横須賀中央署管内で、大学教授の子息が誘拐される事件が発生した。アリシアと小川は夏希とともにが捜査に乗り出すが……。事件とともに襲いかかる最大の試練にアリシアと小川は打ち克つことができるのか。
内容説明
横須賀市内で大学教授の息子が幼稚園への登園途中に誘拐された。神奈川県警の心理職特別捜査官の真田夏希は、刑事部長命令により捜査本部へ向かうが、犯人からは犯行声明と身代金を要求するメッセージのみで、手掛かりは皆無だった。行き詰まりを感じはじめた時、警察犬係の小川とアリシアの活躍により、犯人が車で子どもを連れ去ったと判明。事態は好転すると思われたが…。アリシアと夏希は犯人に迫ることができるのか。
著者等紹介
鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒業。2014年に『私が愛したサムライの娘』で、北方謙三氏、今野敏氏、角川春樹氏の全選考委員満場一致により第6回角川春樹小説賞を受賞しデビューする。同作で15年に第3回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
82
このシリーズも第21集目になりました。軽い感じがするのですが楽しく読ませてもらっています。今回は、サブ主人公的な位置づけの警察犬アリシアがなぜこの立ち位置にいるのかを説明してくれます。本当は海外で活躍していたはずが事故に遭遇してしまい再度日本で活躍の場が提供されました。またそのハンドラーの男性警察官の経歴も紹介されます。事件そのものは比較的簡単に解決に至ります。2024/07/27
yukision
52
シリーズ21作目。予約の都合で20作目を飛ばしてしまったが特に問題なく,冒頭部分の小川とアリシアの出会いのエピソードでさらにテンションが上がる。不幸な過去を持つアリシアが警察犬として再び活躍できるようになった流れや,今でも恐怖と闘いながら任務を全うしている姿が描かれて,今までもっとアリシアの登場を待ち望んでいた身としては大満足。2025/04/24
坂城 弥生
31
アリシアと小川さんの出会い編。2024/09/10
み
18
アリシアと訓練始めた頃から始まり、アリシアの活躍で終わる♪楽しみました。2024/09/06
夢子
18
お久しぶりの、真田夏希です。今回もドーベルマンの警察犬アリシアと夏希が大活躍。毎回逗子や葉山の知ってるところが出てきて鳴神先生、作者さんはこの近くに土地勘あるのかな?面白かったです。2024/08/17