感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
9
高校の現代国語の指定図書だった。テストにいくつかの俳句を出すから解釈しろという問題が出た。その参考書として読めということだったが、その頃は、ふーんという反応しか無く、勿論パラパラと読んだだけだった。あれから40年以上経ってやっと読了。いやあ面白かった。現代俳句と言いながら、初版は昭和26年(1951年)だから全然現代ではないし、子規漱石から戦後すぐまでのものしかないし、自由律俳句とかには触れていないけれど、流石山本健吉という感じ。自分じゃ作らずあれこれ言う評論家って何?と思っていたが、今の奴とは大違いだ。2023/07/23
デコボコ
0
現代のプロ俳人で読んでいない人はいない名著、らしい。 子規、高浜虚子、漱石、草田男、秋本不死男、西東三鬼などなど、一昔前の有名俳人らの句を、彼らの境遇と併せて鑑賞するという趣向。 俳句の実作にあたって必要な知識かはともかく、一定以上のレベルの人なら知っている確率が高い名句揃いで、それに関わる知識もある程度ないと恥ずかしいだろうし、何より読んでて普通に面白かった。2013/06/11