角川文庫<br> 濱地健三郎の呪える事件簿

電子版価格
¥880
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

角川文庫
濱地健三郎の呪える事件簿

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041148693
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

JR新宿南口に「濱地探偵事務所」はある。年齢不詳でダンディ、美術品への造詣が深い探偵は、幽霊を視る能力を持っている。幼いころ漫画家になりたかったという助手の志摩ユリエは、その絵心を生かして、心霊探偵が視たモノを絵に描きとめるのも大切な仕事だ。ここには、奇妙な現象に悩まされる依頼人だけでなく、警視庁捜査一課の辣腕警部も秘密裡に足を運び、濱地の推理を頼みにしているのだ。リモート飲み会で現れた、他の人には視えない「小さな手」の正体。廃屋で手招きする「頭と手首のない霊」の姿に隠された真実。濱地と助手のコンビが、コロナ禍で一変した日常に潜む怪異と6つの驚くべき謎を解き明かしていく。

内容説明

探偵・濱地健三郎には、幽霊を視る能力がある。彼の事務所の連絡先は公開されていないが、奇妙な現象に悩む依頼人は導かれるかのようにたどり着くのだ。リモート飲み会で自分以外には視えない小さな手の正体。頭と両手首のない幽霊の姿に隠された真実。夜ごと金縛りに襲われる古物商に迫る悪意―。異才の探偵が見通すのは、生者の嘘と死者の声。コロナ禍で一変した日常に潜む怪異と謎をロジカルに解き明かす比類なき事件簿。

著者等紹介

有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年生まれ。大阪府出身。同志社大学法学部卒。89年『月光ゲーム』で作家デビュー。書店勤務を続けながら創作活動を行い、94年作家専業となる。2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞。22年には第26回日本ミステリー文学大賞を受賞した。1992年に始まった、推理作家・有栖川有栖と犯罪学者・火村英生のコンビが活躍する「火村英生(作家アリス)シリーズ」は、今も人気を誇り、18年に第3回吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルワイデ鮒

13
心霊探偵第三弾コロナ禍の六編。探偵と助手はしっかり覚えていたが刑事の彼と彼氏の彼は申し訳ない。ミステリ色は薄めで少し物足りないが他シリーズとの差別化で違う魅力が。『伝達』の終盤の死者の悲しみについてのくだりが自分の中で生者のそれにスライドしてなんとも言えない(語彙力不足で)気持ちになった。推理小説は殺人を扱うことで生きることを考えるのがどうのこうのと思った。2025/02/05

きょん

11
シリーズ3作目はコロナ禍のエピソード。リモート飲み会の話が面白かった。2025/03/10

kuchen

8
短編集。怪異や不思議な出来事は分からなかったり、理不尽だったりするのが恐ろしい。今巻では、どうして依頼が絶えないのか、どうやって探偵にたどり着くのかとの話があり、それが思いもよらない理由だったので、薄ら寒くなった。2025/03/08

ソラ

8
【読了】C 当初このシリーズを読み始めたときと比べだんだん自分にとって馴染んできて、作家アリスシリーズとは別の味わいがあって好きになってきた。2025/02/20

花嵐

6
★★★☆☆ 濱地健三郎シリーズ第三弾。今回も同じく短編集で六編収録。今作で濱地健三郎の人間味が深まったように感じたのは私だけではないはず。前の二作よりも志摩ユリエとの会話ややり取りに、リアルさというか人間臭さが加味されているような気がした。心霊探偵というだけあってどの話にも「この世ならざるもの」が関わっているのだが、その関わり方にもバリエーションがあって読んでいてマンネリを感じることなく読み終えれたなぁ。2025/02/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22355245
  • ご注意事項

最近チェックした商品