出版社内容情報
ここは、夜だけひっそり看板を出す、あなたのための隠れ家診療所「満月クリニック」。閑静な住宅街にあるアンティークショップの奥で待っているのは、穏やかな笑顔の医師・赤崎だ。目指したのは、何でも気軽に相談できる、友だちのような町医者。今夜も彼のもとには、いつも気になりながら後回しにしていた様々な症状を抱えた患者たちが、引き寄せられるようにやってきて――。日常×医療が織りなす、ハートフル・ストーリー!
内容説明
ここは、夜だけひっそり看板を出す、あなたのための隠れ家診療所「満月クリニック」。閑静な住宅街にあるアンティークショップの奥で待っているのは、穏やかな笑顔の医師・赤崎だ。目指したのは、何でも気軽に相談できる、友だちのような町医者。今夜も彼のもとには、いつも気になりながら後回しにしていた様々な症状を抱えた患者たちが、引き寄せられるようにやってきて―日常×医療が織りなす、ハートフル・ストーリー!
著者等紹介
藤山素心[フジヤマモトミ]
広島県出身。医師。2017年、ホビージャパン主催HJ文庫大賞(現HJ小説大賞)金賞を受賞。24年、啓文堂書店文庫大賞ノミネート。一般小説から児童書まで幅広く執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みかん🍊
76
アンティークショップの奥にある満月クリニックは日没から診療が始まる、医者の赤崎は患者の話をゆったり聴いてくれ分かり易く説明してくれる、保育園からの熱の呼び出しにつかれたワーキングマザー、合わない仕事とハードな通勤に疲れた女性、育休中の男性、メタボな作家、目のかすみを感じる女性などが訪れ心身の病だけでなくメンタルも癒してくれる、こんな診療で生活していけるのか心配になるが、オーナーはアンティークショップの福尾、利益を求めているわけではない、こんなクリニックがあれば救われる人はたくさんいるだろう。2025/04/23
mayu
25
アンティーク雑貨のお店の片隅で夕方から朝まで営業している異色な雰囲気の満月クリニック。赤﨑先生に日頃気になっている症状を相談して気持ちが軽くなっていく人達の物語。病院には病院の都合があるんだろうけど、症状があって辛い中病院に行ってるのに患者に寄り添ってくれる病院に出逢った事は無い。今作に出てくる人達の様にせっかく病院に行ったのに、気持ちを落ち込ませて帰ってくる事あるよねぇと共感しながら読んでいた。こんなクリニックが近くにあったら心強いだろうなぁ、あったらいいなと強く思った一冊。2025/03/28
akiᵕ̈
24
日没から世が明けるまでの夜間に診察している満月クリニック。医師として自信を失くした赤崎が、アンティークショップと、このクリニックを経営しているオーナーの香織から誘われてたった1人で、ここを訪れる人たちの心に明かりを灯してくれる。悩みを抱え体に不調が現れ始めた、主婦、OL、育休中のパパ、ライトノベル作家たちが、大事に至る前に、優しく向き合って話を聞いてくれる赤崎に心もほぐれ治療に向き合っていく。患者さんが求める病院ってこういう風に話をキチンと聞いてくれる人や、向き合い方をしてくれるとこだよなァと切実に思う。2025/04/11
ぷにこ
3
夜から明け方まであいてる、ちょっと変わったクリニック。別世界の入っていくような、不思議な空間でゆっくりと話を聴いてくれるお医者さんってかかりつけ医としてはサイコー💓💓 2025/04/28
いと
1
受信することで安心できる、時間を気にせず話せる雰囲気、正確な情報 それをゆっくり味わえる空間や時間的精神的なゆとり、押し付けがましくない雰囲気 こういうのいいな。2025/04/22
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