出版社内容情報
高校2年生の千紗は、転校2日目から遅刻しそうだったところを、同級生の鮎川に拾われる。学校で人気がある鮎川から強引に軽音部へ誘われる千紗。ある理由から、ピアノを弾くことと人と関わることを拒絶していた千紗だったが、軽音部の人たちと関わっていくうちに、だんだんと心を開いていく。そんな折、留年しているという鮎川の秘密を知ってしまい……。自分から踏み出せば、世界は少しだけ変わるかもしれない、青春恋愛ストーリー。
内容説明
転校2日目。バスに乗りそびれた千紗が、仕方なく歩いて学校に向かっていると「乗ってきなよ」と車から声をかけられる。声の主は、昨日休んで会えなかったという、同じクラスの男子。鮎川と名乗った彼は、何かと千紗をかまい、「ピアノが弾ける」という理由で軽音部に入部させる。ある事がきっかけでピアノをやめていた千紗は、今までの自分と向き合うことに。2人の相手を思いやる心に切なさがとまらない青春恋愛ストーリー。
著者等紹介
水瀬さら[ミナセサラ]
神奈川県出身。『あの日、陽だまりの縁側で、母は笑ってさよならと言った』(アルファポリス、のちアルファポリス文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
転校2日目から遅刻しそうだったところを、同級生の鮎川に拾われた高校2年生の千紗。目立ちたくないのに学校で人気がある彼から強引に軽音部へ誘われる青春小説。ある理由から、ピアノを弾くことと人と関わることを拒絶していた千紗が、鮎川に誘われて軽音部の人たちと関わっていくうちに、だんだんと心を開いていく過程で留年しているという鮎川の秘密を知ってしまう展開で、思っていても言えない気持ちや、いつどうなるか分からない不安を抱えながら、一人ではないからこそ勇気を持ってそれに向き合えるようになってゆくとても優しい物語でした。2024/05/22
和尚
15
高校2年生の千紗が転校して最初に関わる事になったのは人気者の男子の鮎川。 そんな彼に強引に軽音部に誘われて物語は走り出します。そして、それぞれ事情がある二人はお互いを少しずつ知りながら距離を縮めていって。 家族、友人、恋愛。 少しだけ勇気を出して、踏み込む。 言葉にする、寄り添う。 そんな大事さを感じられるような優しい物語でした。2024/05/02
なみ
14
転校生の千紗は、同じクラスの鮎川に誘われ、彼のバンドでピアノを弾くことに。 王道な青春もので、とてもキラキラしていて眩しかったです。 登場人物たちの、お互いを大事に思い合う関係が素敵でした。 終盤のタイトル回収でテンションが上がりました。こういうの大好きです! つらいことや悲しいことがあったときに、寄り添ってくれるような1冊です。2024/12/13
ショートケーキ有倉
1
素直になれない千紗と天然少年鮎川のストーリー。 千紗が自分の気持ちと向き合えたことで最後はハッピーエンドでよかった。2025/01/22
サリー
1
◎2024/06/09
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