出版社内容情報
北栄国には“葬送師”と呼ばれる者がいる。
彼らは葬儀で死者の魂が戻らないことを確認するのだが、
葬送師の卓明は「本当に死者の魂を呼び戻せる葬送師」だった。
噂を聞きつけた有力貴族の青流から
「その力を貸してほしい」
と言われた卓明は、自身の目的のため、対等な関係を条件に引き受ける。
二人は徐々に友情にも似た感情を抱き始めるが、
互いの立場の違いからぶつかってしまい――。
身分差バディの中華復魂ミステリ。
内容説明
北栄国には“葬送師”と呼ばれる者がいる。彼らは葬儀で形式的に死者の魂が戻らないことを確認するのだが、卓明は“本当に死者の魂を呼び戻せる葬送師”だった。噂を聞きつけた有力貴族の青流から「その力を貸してほしい」と言われた卓明は、自身の目的のため、対等な関係を条件に引き受ける。二人は徐々に友情にも似た感情を抱き始めるが、互いの立場の違いからぶつかってしまい―。身分差バディの中華復魂ミステリ。
著者等紹介
水無月せん[ミナズキセン]
6月生まれO型(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
18
面白かったが、若い時に読んだ方がよかったかもしれない。「大切なもの」は歳とともに変わる。2024/06/18
冬野
9
ビーンズ文庫のコンテスト受賞作。なかなか面白かったです。亡くなった人の魂を短時間だけ呼び戻せる卓明と、貴族階級の青流がバディを組む、中華もののミステリファンタジー。謎解きの内容は予想を超えるものではなかったけれど、最初は互いの能力や地位を利用するために手を組んだ二人が、建前を取り払って対等なバディになっていく過程が良かった。Web発の作品にしてはドライで淡々とした文体が珍しいかも。一番大きい謎がそのままなのでシリーズ化するのかしら。卓明が文中の印象よりかなり幼く描かれてるのだけ少し気になった。星:4/52024/06/23
BECHA☆
6
死を確認する中で死者の魂を呼び戻せる力を持った葬送師卓明は、個人的に人を探しているという御史青流に見込まれ一緒に事件の謎解きに奔走する。 俳優さんのブロマイド(?)がしおりになっていてびっくりした(笑)。2024/03/31
くまくま
4
身分差バディ2024/04/06
てみさま
3
平民で葬送師の卓明と貴族で御史の青流が互いの目的のために契約を交わし、仲違いしながらもバディになっていく話。年上の卓明の方が幼い見た目なんよね。続きそうな終わり方だったけど、先帝の死の真相にたどり着くまでは一筋縄ではいかないだろうし、葬送師の卓明の能力をどう活かしていくのだろうと思った。2025/03/23