出版社内容情報
何ものにも縛られない自由な娘・遊と将軍家斉の息子・斉道の運命の恋――。
江戸から西へ、三日ほど歩いたところにある瀬田村。そこの庄屋の愛娘・遊は、乳飲み子の頃にさらわれた。15年の時を経て、遊は狼女となって帰還する。一方、家斉の息子・斉道は、身体も弱く、癇癪持ちということもあり、気難しい性格をしていた。ある日、転地療養ということで瀬田村が選ばれ、斉道一行が訪れる。庄屋を訪ねていた斉道が出会ったのは、自由に生きる遊だった。やがて、二人は惹かれ合っていくが――。数奇な運命を辿った遊の凛とした生涯を描く、時代劇版ロミオとジュリエット。
内容説明
「予はそちが愛しい…」瀬田村にある庄屋の幼い末娘が行方不明になった。15年の時を経て、成長した姿でふらっと現れる。瀬田山で育った彼女は、自分に正直に生きる自由奔放な性格をしていた。ある日、実家の裏庭で転地療養に訪れていた御三卿清水斉道と出会う。なにもかも正反対な2人は、お互いに惹かれ合っていくが、時代はそれを許さなかった。運命に翻弄されながら、一途な愛に生きた女性の凛とした姿を描く長編時代ロマン。
著者等紹介
宇江佐真理[ウエザマリ]
1949年、函館市生まれ。函館大谷女子短大卒業。95年、「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞し、デビュー。2000年、『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、01年には『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。人情味溢れる市井物を中心に幅広く時代小説を手がけ、多くの読者を魅了しながらも15年11月、惜しまれつつ逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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