出版社内容情報
ニューヨークのカラ売り専業ファンド、パンゲア&カンパニーは、傘下のMS法人を使って病院買収に邁進する巨大医療グループ、架空売上げの疑いがあるシロアリ駆除会社、タックス・ヘイブンを悪用して怪しい絵画取引を行う総合商社絵画部とそれぞれ対決。窮地に追い込まれた相手は、何とか株価を吊り上げ、パンゲアを叩きつぶそうと画策するが――。金融市場に蠢く男たちの息詰まる攻防戦の果てに見えた日本経済の病巣とは!?
内容説明
ニューヨークのカラ売り専業ファンド、パンゲア&カンパニーは、傘下のMS法人を使って病院買収に邁進する巨大医療グループ、架空売上げの疑いがあるシロアリ駆除会社、タックス・ヘイブンを悪用して怪しい絵画取引を行う総合商社絵画部とそれぞれ対決。窮地に追い込まれた相手は、何とか株価を吊り上げ、パンゲアを叩きつぶそうと画策するが―。金融市場に蠢く男たちの息詰まる攻防戦の果てに見えた日本経済の病巣とは!?
著者等紹介
黒木亮[クロキリョウ]
1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。1988年から英国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ポケット
5
カラ売り屋、悪いイメージがあるのですが、パンゲア&カンパニーは悪いことをしている会社をターゲットにして、徹底的に調べて世に知らしめる。ここに出てくるように世間を欺いて金儲けをする会社、人は物語だけではなく実際にいるのでしょうね。もっと黒木さんの本を読みたくなりました。2024/10/09
ゆうき
4
昨今世間で騒がれている医療ビジネス。こちらは生保ビジネスという切り口だが…という記事をきっかけに読んでみたら驚愕の裏事情。 カラ売り屋なんて聞いたこともなかったし、金融業界には全く縁遠い自分だけれど、株取引の内容のリアルさや美術業界の話題まで様々な業界の話が実在の人物や会社などともリンクしてとても読み応えがあった。 最後の結末には本当に驚かされたけれど、エクスタインの残した言葉「ART IS NOT A TOOL FOR MONEY MAKING!(芸術は金儲けの道具ではない)」も胸に響いたなあ。 2025/07/06
ぴよぴよ
1
知識があると経済が面白くなる。2024/09/21