出版社内容情報
大学2年生の奥津湊斗(おきつ・みなと)は霊が視えるのに加え、「死人の夢」を見る力を持っている。
それは、霊に取り憑かれた人の近くで眠ると、夢でその霊の“死の瞬間”を生々しく追体験させられてしまうというもの。
幼い頃よりこの特異な霊感体質に苦しめられてきた湊斗は、なるべく他者と接触を持たないようにして生きていた。
だが、同じ学年に復学してきた高原玲奈(たかはら・れいな)と出会い、事態は一変する。
彼女は、10年間行方不明だったが突然「神隠し」から帰ってきたと噂されている女子で、とびきり美しい容姿ながら周囲から奇異と偏見の目で見られ、距離を置かれていた。
それというのも玲奈は講義中に、度々前触れもなくバケツの水を被ったかのようにずぶ濡れになり、本人は「怪異の仕業だ」と頑なに言い張るのだ。
実は玲奈は、「神隠し」という異境から帰ってきたせいで、特異な霊感が生じてしまっていた。
死体が発見されていない霊、つまり神隠しとも解釈できる霊に寄り憑かれやすくなっており、さらに霊障が具現化しやすくなってしまっているらしい。
湊斗は色々な意味で目立つ存在の玲奈を避けようとするが、あるきっかけから思わず手を差し伸べてしまう。
それ以来、「死人の夢」を使って彼女に憑いた霊の行方不明の死体の在りかを捜していくことになり……。
「死人の夢」を見る湊斗と「本物の神隠し」から帰ってきた玲奈。
誰にも理解されない孤独な大学生2人が、唯一無二の関係を築いていくまでの、苦くて甘い青春ホラーミステリ。
内容説明
大学生の湊斗には、人に憑いた霊の死の瞬間を夢で追体験してしまう力がある。ある日、玲奈という容姿端麗な女子が同じ学年に復学する。彼女は10年越しで神隠しから帰ってきたとの噂で、講義中に突然ずぶ濡れになる現象に襲われ、周りから避けられていた。玲奈が神隠しに由来する特殊な霊感に苦しんでいると知った湊斗は、迷いながらも助けることに。夢で見ることで、彼女に憑く行方不明者の霊の死の真相を解いていくが…。
著者等紹介
竹林七草[タケバヤシナナクサ]
1976年生まれ。2011年、第6回小学館ライトノベル大賞で優秀賞を受賞し『猫にはなれないご職業』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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