出版社内容情報
紀伊の霊峰を仰ぐ地で、刀鍛冶の家系に生まれた美禰は、後継者となるべく鋒みね国くにの名を与えられ、男を装うよう育てられた。祖父・月国の打つ美しい刀に惹かれてきた彼女は、自分の境遇に何の不満もなかった。だが、七夕の神事のさなかに獰猛な熊が現れ、美禰は襲われそうになる。間一髪のところで彼女を救ったのは、鬼っ子と嫌われ伊勢に配流されてきた、将軍の弟・松平忠輝だった――。運命に
抗う2人の物語がはじまる。
内容説明
紀伊の霊峰を仰ぐ地で、刀鍛冶の家系に生まれた美禰は、後継者となるべく鋒国の名を与えられ、男を装うよう育てられた。祖父・月国の打つ美しい刀に惹かれてきた彼女は、自分の境遇に何の不満もなかった。だが、七夕の神事のさなかに獰猛な熊が現れ、美禰は襲われそうになる。間一髪のところで彼女を救ったのは、鬼っ子と嫌われ伊勢に配流されてきた、将軍の弟・松平忠輝だった―。運命に抗う2人の物語がはじまる。
著者等紹介
鷹井伶[タカイレイ]
兵庫県出身。甲南大学文学部卒。2013年より小説を上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
52
天国の流れをくむ霊刀を打つ名刀匠・月国の孫娘美禰(鋒国)は祖父の跡継ぎとして男として育てられ刀鍛冶修業中。悲運なのに長命だった松平忠輝は伊勢・金剛証寺に配流された。この二人の交流や鋒国の周囲の恋の物語もありつつ、忠輝を消そうとする秀忠の命を受けた柳生宗矩支配下の影の暗躍や、まだ幼い柳生十兵衛の物語もある。鋒国の父母は死んだことになっているが実は…、とシリーズ一作目は期待感がある。が、タイトルが可愛すぎるような気がしないでもない。2023/10/27
はつばあば
43
月国という凄腕の刀鍛冶の孫娘美禰が後継者となるべく、男を装い育てられていたのですが、その地・紀伊の霊峰に忠輝様が流刑されて来られました。月国とは旧知の間柄。昔の望みを叶えようと月国は忠輝様の為に刀を打つも・・それが気にイランと秀忠、宗矩一派。それ以後は鬼嫁モノよりワクワク。最初の読み出しはまだるっこくて忠輝様に対し秀忠に宗矩の根性の悪さにイライラ(苦笑)。半分まできたら一気攻め😁。いやぁ当分続きますよこれは。次巻が出るのが楽しみです。隆慶一郎氏「捨て童子 松平忠輝」3巻 !二階に~!再読したい!!2023/11/04
tomtom
14
前半からはこんな結末になるとは想像もしなかった。忍びの話とか好きなので、宗矩がしつこく嫌なやつでガッカリした。母親との関係やこの先はどうなっていくのだろう。2024/01/11
ごへいもち
9
何となく入り込めず挫折2025/06/08
snowflake
1
「違うって…」2023/12/14