出版社内容情報
警視庁特命捜査対策室第七係の椎名真帆は、警察庁キャリアの有沢から、係長の重丸が庁内で勤務態度を問題にされていることを耳にした。重丸は、捜査一課時代に、世田谷で発生した乳児誘拐事件を指揮し、部下1名を負傷させ、犯人を取り逃がしたという。出張ばかりしている重丸は、今でも犯人を追っているのではないか? 真帆は有沢の協力を得て、異例の再捜査に乗り出すが──。「刑事に向かない女」シリーズ、好評第5弾!
内容説明
警視庁特命捜査対策室第七係の椎名真帆は、警察庁キャリアの有沢から、係長の重丸が庁内で勤務態度を問題にされていることを耳にした。重丸は、捜査一課時代に、世田谷で発生した乳児誘拐事件を指揮し、部下1名を負傷させ、犯人を取り逃がしたという。出張ばかりしている重丸は、今でも犯人を追っているのではないか?真帆は有沢の協力を得て、異例の再捜査に乗り出すが―。「刑事に向かない女」シリーズ、好評第5弾!
著者等紹介
山邑圭[ヤマムラケイ]
徳島市出身。TVアニメーションの演出、教育映画監督を経て2008年『あの涙は、この碧につつまれる』(徳間書店/小島夕名義)で作家デビュー。日本脚本家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
81
「刑事に向かない女」シリーズ第5弾。刑事に向かないとか言いながらもはや立派な警察官ですよ、椎名真帆刑事。人事異動まで関係した2年前の乳児誘拐事件。誘拐された乳児は無事帰ってくるも身代金2億円は何処へ。乳児の父親に代わって身代金を運んだ刑事が何者かに背後から銃撃され負傷。その後、犯人は不明のまま事件は封印されたかのごとくうやむやのまま。事件の不審を解くため椎名は再捜査に着手。椎名が同僚と交わすクスリとさせる場面がいい。真実は驚くものではないが、警察が隠蔽した事件性に不審感がわいてしまう。2023/10/08
nemuro
41
『女には向かない職業』(P・D・ジェイムズ)を連想させるタイトルが気になり読み始めてみたシリーズの第5弾。昨年10月「コーチャンフォー旭川店」での購入。書き下ろしにも関わらず続編が順調で「刑事に向かない女」(2019年5月読了)、「違反捜査」(2020年1月読了)、「黙認捜査」(2022年8月読了)、「圏外捜査」(2022年9月読了)と読み進め、今般、読メ登録ミス(Kindle版)に伴う第3弾、第4弾の再読を経ての本書。偶然、並行して読んでいる<特捜部Q>と同様。過去の未解決事件捜査部署の椎名真帆である。2024/03/04
fuku3
26
2023.8.19読了。シリーズ第5弾。閑職に出向中の椎名真帆!重丸係長が懲戒処分を免れる為に発端となった乳児誘拐事件を異動になった元同僚の有沢警部と極秘に再捜査を始めた!シリーズも充実して来て各キャラも個性が際立ち!シリーズの中で一番面白かった!が犯人グループの犯行後の行動がチョと解せない部分がある!又、この事件を警察上層部が隠蔽しようとした理由がイマイチ良く分からなかった!犯人に2億円奪われ!警察官が一名負傷したのに⁉︎この理由で蓋をするには理に適って居ない!普通なら警察の威信に賭けて捜査する筈だ!2023/08/19
petitlyz
25
「刑事に向かない女」椎名真帆シリーズ5作目。特命捜査対策室第七係で前作まで一緒に働いていたキャリアの有沢は一旦警察庁に戻った。過去の封印された未解決事件に関連して、今更、班長の重丸に処分が下りそうになり、真帆と有沢は一緒にその事件を調査し始める。吾妻もちろん協力し、荻窪東署のメンバーも重丸と同期であったりと協力体制を組んでいるところに、塾経営者宅家政婦の殺害事件が起こる。過去の誘拐事件がなぜ封印されたのかがイマイチすっきりしないが、一区切りはついたので次作が出たらまた読む。2023/10/31
あっちゃん
20
キャリアの有沢は警視庁に戻ったけど逆に以前より距離が近くなった気が(笑)過去の事件のせいか少し進みが悪く焦れる、合間に挟まれる男2人のやりとりが何処に繋がるのかいろいろ想像したわ!それにしても自由な職場だなぁ( ̄ー ̄)2025/03/06