出版社内容情報
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『自由 〈上〉』ご注文はこちらから
アンゲラ・メルケルは16年にわたりドイツ政府の首長としての責任を担い、その行動と態度で、ドイツ、ヨーロッパ、そして世界の政治をリードしてきた。メルケルは本書を通じて、1990年までの旧東ドイツ、そして1990年からの再統一されたドイツというふたつの国家における自身の半生を振り返っている。東ドイツ出身の彼女が、どうやってCDUトップの座に躍り出て、統一ドイツ初の女性首相になれたのか? なぜ西側諸国で最も影響力の強い政府首脳のひとりに数えられるようになったのだろうか? 彼女はいったい何をしたのか?
本書のなかで、アンゲラ・メルケルは首相府での日常に加え、ベルリンやブリュッセルやほかの場所で過ごした、極めて重要かつドラマチックな昼や夜について言及している。国際関係における長い変化の流れを描写し、グローバル化された世界で複雑な問題を解こうとする現代の政治家がどれほどの重圧にさらされているのかを明らかにする。読者を国際政治の舞台裏に招待し、個人間の会話がどれほどの影響力をもち、どこに限度があるのかを示す。
アンゲラ・メルケルは対立が激化する時代における政治活動の条件を振り返る。彼女の回顧録を通じて、読者はほかにない形で権力の内側を垣間見ることができるだろう。本書は「自由」への重要な意志表明だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
63
問われる原理原則。倫理観と理念が礎となり、自分の言葉で語る姿勢を貫いた感。本著読破の目的の1つである『難民問題』。関連各国・首脳の苦悩・葛藤の件は読み応えあり。迎えた2015/8の著者の宣言、ヒトとして、リーダーとしての胆力に改めて敬意。言葉の重みと伴う責任、後の”感謝”の件が印象的。興味深いのが独司法制度。金融問題、気候問題など、要所要所で連邦裁判所の判決を仰ぐ制度・姿勢。これも原理原則に立ち返る歯止め策として機能。〆の表題への想い。キーワードでまとめると、「自分に正直に、勇気をもって前進!」かな。2025/07/17
もえたく
18
メルケル氏が首相として在任した16年間には経済危機、ユーロ危機、難民流入、コロナパンデミックと続いたことに加えて、プーチン、習近平、トランプと対峙しと、困難ばかり。その裏側を明かしていているだけに読み応えありました。特に難民対策で、意図しない形でマスコミに叩かれる様子は、今後の日本でも起こりうる話だと思いました。「不満や悪意や悲観主義ではなく、明るさをもって仕事に取り組んでいく事によってのみ、より良い未来は形づくられます」2025/08/05
ぷろヴぃそ
1
世界金融危機(リーマンショック)、ユーロ危機(ギリシャ危機)、クリミア併合、欧州難民危機、ISによるテロ、習近平とトランプの登場、ブレグジット、コロナ禍etc。疾風怒濤の下巻。日常的な連立協議も面倒そうでかなりのストレス耐性がないと連邦首相は務まらないと改めて思った。ところでドイツは福島第一原発事故を契機に全ての原発を停止し、2023年までに完全脱原発を達成した。再生可能エネルギーは全電力の50%を占めるという。日本は?2025/08/16
ももいろ☆モンゴリラン
1
16年の政権下、3.11もクリミア併合も難民流入もパンデミックもウクライナ侵攻もあった。ドイツはその歴史上、守らねばならぬ一線があまりにも明確にある。隣国の調整と交渉に意欲的に乗り出したのは欧州というある意味特殊な(島国の日本が特殊?)連帯感によるものなのだろうか、と思いながら数々の試練に前向きに取り組む首相の姿でした。首相ってたいへんなんだな…。2025/07/30
Tanaka
0
長かった〜。やはりプーチンが困ったさんで、さぞ対応に頭を痛めていただろう。ウクライナ侵攻も今に始まったわけでは無いことが良くわかった。2025/07/14
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