出版社内容情報
石見国で藩を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまった永見功兵衛。城主を救うため、功兵衛は江戸へ奔る! 「口入屋用心棒」の著者が贈る、新シリーズ開幕!
内容説明
「叔父上、なにゆえ自死など」石見国加瀬津の普請方同心、永見功兵衛に衝撃が走った。突如、叔父の五左衛門が切腹したという。だが遺骸を検めると、何者かに殺害された痕跡が。やがて下手人を見抜いた功兵衛は、剣の腕前と頭の切れを見込まれ、城主の斉晴から小姓に登用された。前途が開かれた矢先、斉晴は家老に幽閉され、功兵衛は藩を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまう。斉晴を救うため、功兵衛は江戸へ向かう!
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。99年、「駿府に吹く風」(刊行に際して『義元謀殺』に改題)で第1回角川春樹小説賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roko
33
事件が立て続けに起こって「次巻へつづく」という展開で、それなら、最初からそう言ってよという気持ちになってしまいました。「小姓になって初出勤」で第一巻を終わればキリがよかったのになぁ。#角川文庫夏フェア20252025/06/21
yutan2278
23
石見国加瀬津藩の普請方、永見功兵衛に衝撃が走った。突如、叔父の五左衛門が切腹したという。だが遺体を検めると、何者かに殺害された痕跡が。やがて犯人を見抜いた功兵衛は、剣の腕前と頭の切れを見込まれ、藩主の斉晴から小姓に登用された。前途が開かれた矢先、斉晴は家老に幽閉され、功兵衛は藩を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまう。斉晴を救うため、功兵衛は江戸へ向かう! 初読み作家さんですが、江戸!探偵!?そりゃあ読まなければ…と。探偵という感じでもないけれど面白くて一気読み。次巻に続くのでそちらも楽しみ。2025/09/05
ひさか
23
2023年7月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。禄高は低いが、素晴らしい腕前の功兵衛の活躍が面白い。少し調子が良すぎるような気もしますが、ここは、鈴木さんの特徴的な持ち味なので、素直に楽しみました。ワクワク感たっぷりなので次巻が楽しみ。2023/08/27
Mc6ρ助
19
『「百姓たちにとって、五公五民というのは重くないか」(p184』久しぶりの鈴木英治さん、独特の文体が懐かしい。新しいシリーズ、口入れ屋用心棒と雰囲気が被る(もう、ほとんどうろ覚えなのだけど)気がして仕方がないが、こっちの主人公が屈託がないように見えて好ましく思える。面白そうなだけに、ここでもみなさんがおっしゃってるように、これから先いつの間にか途切れたり、うやむやになってしまったりしないことを切に願う。(Kindleで半額ポイント還元に負けたかも知れないというのは内緒にしておいて欲しい。)2025/02/02
jima
10
剣の腕前と頭の切れを見込まれ、藩主の斉晴から小姓に登用される。2025/08/26