出版社内容情報
結婚式に参列するため、イギリスのウエイブスタンを訪れた平賀とロベルト。
「死の森」と呼ばれる森林地帯が有名なそこには、真っ黒な毛で覆われた怪物が生息しているらしい。
披露宴の翌朝、宿泊中の屋敷で参列者の惨殺死体が見つかり、神父2人は偶然再会したビル&エリザベートと捜査を始める。
事件は「死の森」に棲む怪物の仕業なのか……。
表題作ほか書き下ろしを含む2篇と、朱雀十五が登場する番外編を収録した短編集第7弾!
内容説明
結婚式に参列するため、イギリスのウエイブスタンを訪れた平賀とロベルト。「死の森」と呼ばれる森林地帯が有名なそこには、真っ黒な毛で覆われた怪物が生息しているらしい。披露宴の翌朝、宿泊中の邸で参列者の惨殺死体が見つかり、神父2人は偶然再会したビル&エリザベートと捜査を始める。事件は「死の森」に棲む怪物の仕業なのか。表題作ほか書き下ろしを含む2編と、朱雀十五が登場する番外編を収録した短編集第7弾!
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは紙本・電子書籍あわせて累計160万部を超えるヒットとなり、アニメ化もされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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眠る山猫屋
65
毀誉褒貶、賛否両論だろうな、この巻は。とても大好きだけども!『貧血の令嬢』では分子料理(ガストロノミー)に挑むロベルトの苦悩(笑)正統派料理愛好家ロベルトが手段を選べなくなる環境に追い込まれてゆく、しかも邪気無き平賀によって!表題作はこのシリーズらしい悲劇だが、続く『受難のカーニバル』はまたまたコケティッシュな喜劇。シン博士の叔母さんの予知夢は当たるのか!?シン博士に愛されてるんだな、二人とも。そして問題作『遭遇者たち』朱雀十五との時を越えた邂逅。SFとは(;゚Д゚)!科学的解消を投げ捨てたムー的な幕引き2025/04/28
ぽんすけ
32
短編集。生まれて初めて耳にした「分子料理」、ロベルトは絶対抵抗あるだろうな~。素材の味や彩に一家言ある人だし、その対極をいくような料理法は、きっと彼の心の奥底ではジャッジ外だと思う。だけど平賀が今までで一番食いつきが良いいという。かわいそうなロベルトw平賀が少食家についての人権を力説してたが、史上最高の贅沢は食にありがモットーの私には異世界の言葉でした。表題作のウェイブスタンの怪物ではビルとエリザベートコンビが出てきて相変わらずの二人が見れたのもよかった。そして最終話まさかの十五さん登場!なぜ出したw2025/03/17
きょん
18
短編の「貧血の令嬢」胃弱で小食、好き嫌いも多い令嬢の食事を作ることになったロベルトと平賀の分子調理風景が面白い。食事を楽しめないってそんなに苦痛なんだね。狼男の呪いを解く中編はビルやエリザベートが頼もしい。朱雀十五シリーズは読んでいないので、コラボ短編の宇宙人出現展開は驚いた。2024/12/06
Yuri
15
シリーズ読み。ロベルトのお料理は相変わらず手が込んでいて美味しそう。教科書的な平賀の突然の説明台詞もキャラなんだと受け止めています。別作品とのコラボ作もあったのですが、そちらは未読なので読んでみたいかも。2024/09/18
浮草
11
短編集。それぞれ重くなくて面白い。ロベルトと平賀、親友というにはロベルト側の庇護意識が強いし、軽いブロマンスかなぁ。神父なので情欲の心配なくほのぼの眺める(笑)2024/10/12