出版社内容情報
表題作となったブラック・ジャックの奇跡の手が、千五百年前のミイラの呪いを解く「のろわれた手術」、「愛する子馬と引き離され、人間への復讐に燃え妖馬となった悲しみの物語「妖馬ミドロ号」、写楽クンが三つ目一族の謎に挑む「寿命院邸の地下牢」など、手塚治虫が描いたホラー傑作ホラー漫画。解説は鈴木光司。装いを新たに復刊!
内容説明
ブラック・ジャックの奇跡の手が千五百年前のミイラののろいを解く「のろわれた手術」、秘密の薬品の開発に携わった男の執念が現代の研究者の心を動かした「溶けた男」、愛する子馬とひきはなされ、人間への復讐に燃え妖馬となった「妖馬ミドロ」、写楽が三つ目一族の謎に挑む「寿命院邸の地下牢」、男らに殺された女の怨霊が復讐を果たす「新・聊斎志異 叩建異譚」など。風刺を効かせ人間の業や死への恐れを描く恐怖アンソロジー。
著者等紹介
手塚治虫[テズカオサム]
1928年、大阪府生まれ、兵庫県宝塚市で育つ。大阪大学医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。勲三等瑞宝章受勲。漫画の神様と呼ばれ、現代の漫画文化を築き上げた人物。代表作に『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』(75年第4回日本漫画家協会賞特別優秀賞)、『陽だまりの樹』(84年第29回小学館漫画賞)、『アドルフに告ぐ』(86年第10回講談社漫画賞)など多数。宝塚市には手塚治虫記念館がある。89年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
79
雑誌とコミックの感想は最近登録しなくなったのですが、この手塚先生のコミックは懐かしくて書きます。恐怖アンソロジーとあるように、さまざまな作品から選ばれています。私の好きなブラック・ジャックからの作品が最初にあり、三つ目からもありますが新・聊斎志異は読んだことがありませんでした。クスリとさせたりホロっとさせてくれるものもあったりで、さまざまな作品を読むことができ至福の時でした。2023/04/07
あつ子🐈⬛
11
手塚センセの絵柄はかわいらしくてどれもそんなに怖くないのですが、どちらかというと可哀想なお話が多くてしょんぼりしてしまいました。 人間の都合で悲劇に見舞われる母馬『妖馬ミドロ』、愛しあう男女が戦争によって運命を狂わされる『新・聊斎志異 女郎蜘蛛』、男が娶ったのは白猫明神の血をひく娘だった─『猫の血』がとりわけ可哀想でね…。 解説が鈴木光司センセってグッジョブですね!2024/01/24
へへろ~本舗
6
「新、聊斎志異 女郎蜘蛛」気持ち悪い…蜘蛛の糸…いやだ…2023/01/22
本を読むのは寝室派
3
(佳作)話の展開が駆け足ぎみで、粗く世話しない感じ。話の展開も標準的だと思えた。忘れた頃に再読したくなりそうではある。2024/10/13
くろばーちゃん
2
どれもすごかった!子どもの頃はマンガは読めなかったので50を過ぎて私が子ども頃に流行った名作を読んでいる。怖いのや気持ち悪いのもあったが、一貫して弱い者の立場で、理不尽な権力に対する抗議が見てとれる。手塚作品を読んで育ったであろう現在の権力者は、手塚作品を読んだ少年少女時代に感じたことを忘れたのだろうか…2023/09/12




