出版社内容情報
「痛いやんけ……」エリート官僚・稲田は、故郷の奈良で車を走らせていたところ一頭の鹿を轢いてしまう。慌てる稲田をよそに鹿は草むらに隠れ繰り返し呟き始めた。その声は高校時代の親友・市田理一郎の声だった。
内容説明
鈍くささから「どん」と呼ばれる銀行員の小山。パワハラ部長・兵藤により本店から左遷させられた矢先、銀行の勘定系システムに障害が発生する。ATMがフリーズしてキャッシュカードが吸い込まれたまま戻ってこないなど、最悪の事態が―。―「ごんぎつね」『どん銀行員』。「痛いやんけ…」エリート官僚・稲田永才は、故郷の奈良を車で走っていたところ一匹の鹿を轢いてしまう。慌てる永才をよそに鹿は草むらに隠れ繰り返し呟き始めた。それは高校時代の親友・理一郎の声だった。―「山月記」『若草山月記』ほか「ファンキー竹取物語」(「はてなインターネット文学賞」大賞受賞作)など人気作に、書き下ろし3篇を加えた全11篇。
目次
走れ黒須
奈良島太郎
二十歳
ファンキー竹取物語
大和の桜の満開の下
古都路
三文の徳
若草山月記
どん銀行員
うみなし
耳成浩一の話
著者等紹介
あをにまる[アオニマル]
1994年生まれ。奈良県出身。2021年にWeb小説サイト「カクヨム」に投稿した「ファンキー竹取物語」が、はてなインターネット文学賞大賞を受賞。同作を収録した『今昔奈良物語集』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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