出版社内容情報
桑原 水菜[クワバラ ミズナ]
著・文・その他
睦月 ムンク[ムツキ ムンク]
イラスト
内容説明
宮内庁職員の降旗から海外の発掘事務所への移籍を打診された無量は、迷いながらも群馬の発掘現場へ赴いた。榛名山噴火で埋もれた集落遺構からは、徳川埋蔵金と思しき千両箱が出土し大騒ぎに。なんと中には古墳時代の埴輪が入っており、マスコミも動き始める。しかし無量は、遺物を前にしても全く反応しない自身の右手に強い不安を覚える。“鬼の手”を失った自分は何者なのか―。しかも無量を狙う軍事会社GRMの動きも怪しく!?
著者等紹介
桑原水菜[クワバラミズナ]
千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
28
右手が沈黙を保ち、落ち着かない無量。そこに、降旗から引き抜きの話が持ちかけられ…。萌もコーディネーターの道か武道を極めるかでモヤモヤ。本音を出さない二人の会話だと、そりゃ拗れもするよなと思いながら読んでいました。今回の話、今度の旅行で行く予定の場所、かつ旦那が車好きと言うこともあり、山攻めの話や車の方に印象が残ってしまいました。最も、私自身は詳しくも無いのですが…。物語もまた、めっちゃ気になるところで終わっているので、早めに続きを読もうと思います。2023/09/22
よっち
28
宮内庁職員の降旗から、海外で新たに起ち上げる発掘派遣事務所への移籍を打診された無量。迷いながらも群馬の発掘現場へ赴く第十五弾。反応しない〈鬼の手〉に異変を感じながら発掘に取り組んだ集落遺構で発見され、大騒ぎとなった徳川埋蔵金と思しき千両箱の存在。中に入っていた古墳時代の埴輪にはどんな意味があるのか、移籍話と鬼の手の異変に揺れる無量、彼を気にかける忍や萌絵それぞれに葛藤が生まれる展開でしたけど、忍や萌絵と組んでの役割分担がだいぶいい感じになってきていて、窮地に陥った彼らの逆襲に期待したいところではあります。2022/07/18
香翠
24
今回は群馬県が舞台。西原くんの様子が少々心配ではありますが、「ここ行ったことある」とか「ん!もしかしてこれは⁉︎」なんて、地元あるあるを楽しんでいます。また今回は考古学・遺跡好き以外に、車好きさんにも楽しめる作品のような気も。続きが気になるので、早速次行きます!2022/09/13
tomtom
19
まさかの次巻に続く。今回は行ったことのある場所だったので嬉しい。群馬の歴史も知ることが出来て楽しかった。無量の手や萌絵の今後もどうなるのか楽しみ。2022/10/28
きょん
18
続いてた!榛名山の古墳時代遺跡発掘の筈が、謎の千両箱を掘り出してしまい、すわ徳川埋蔵金かと思いきや古墳時代の遺物とそれを巡る争いに発展。無量の鬼の手の問題や、萌絵の武芸者への専念等それぞれの将来に関わる問題も山積みで続きが気になる。2022/06/29