出版社内容情報
「東京を出よう」
世界的な群発火災、異常乾燥と未知のウイルスにより、経済は完全に停止し、無秩序な世界が到来した日本。
略奪が常態化した都会に身の危険を感じた同性カップルの久佐葉イツキと葉子は、息子の貴一とともにショットガンを携え東北の「恵田町」を目指す。
死と裏切りが隣り合わせの旅路の果てに、イツキと葉子が見たものとは……?
内容説明
「東京を出よう」世界的な群発火災、異常乾燥と未知のウイルスにより、経済は完全に停止し、無秩序な世界が到来した日本。略奪が常態化した都会に身の危険を感じた同性カップルの久佐葉イツキと葉子は、息子の貴一とともに、ショットガンを携え東北の「恵田町」を目指す。死と裏切りが隣り合わせの旅路の果てに、イツキと葉子が見たものとは…?『民宿雪国』の興奮、ふたたび!一気読み必至の“サバイバル”エンターテインメント。
著者等紹介
樋口毅宏[ヒグチタケヒロ]
東京都豊島区雑司が谷生まれ。出版社に勤務したのち、2009年『さらば雑司ヶ谷』で小説家デビュー。11年、『民宿雪国』が山本周五郎賞・山田風太郎賞候補となり、話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
159
樋口 毅宏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の真骨頂、近未来ディストピア小説、凄まじい波乱万丈の物語でした。恐ろしく好き嫌い&賛否両論あるとは思いますが、今年のBEST20候補です。江口寿史の表・裏紙絵もCOOLです。著者の母親は、毒親だったのでしょうか❓ ナベツネが本書を読んだら激怒するかも知れません(笑) https://www.kadokawa.co.jp/product/322111000532/【読メエロ部】2023/10/04
たまきら
37
疾走感。怒り。マイノリティ、世界の終わり。全てをぶち込んで混沌となるまで煮詰めたような無茶苦茶な小説ですが、主人公が魅力的で読後感は良かったです。これはぜひ実写化してほしい。この世界の息苦しさ、理不尽さに歯向かうための暴力とアナキズム。ぶっ飛んじまえ、みんな。力強い表紙イラストに惹かれたのだが、なんと江口寿史さんだった。わお。2024/01/30
洋
11
限定マヂカル☆がぶがぶハイパーミックス+Loveがイツキを最強に!2023/12/10
クサカベ ススム
8
女性二人+311震災話は映画「キリエのうた」と設定がかぶるけど全く異なる芸風!もち樋口派!●10年後も読めるけど、10年後には理解できない元ネタ女性議員トーク集!●小説版「キルビル」だと思うと、すっと腹落ちする!●樋口さんは小説に原発ネタを織りこむ。これは祈りだと受けとめた!!●江口さんが表紙を描くと宣言した背景を想像する、この江口さんの画風のポップさが、この小説の深みになるからだ!樋口さん、江口さん、ありがとうございます!2023/11/12
とくま
5
×P402024/02/06