出版社内容情報
ワールド・ワンダー・パークでは、不思議なことがよく起きる。幽霊が見える樋高燐太郎は、唯一のゴースト・ホスピタリティ係の社員として、今日も怪異の対応に追われていた。ウォーター・ライドで浴びせられる黒い水、異次元に繋がるという噂の扉、昔の約束を果たしに来た幽霊、見つからない迷子……。ゲストの笑顔を守るため奔走する燐太郎はやがて、パークに秘められた過去に気づく。夢と感涙のノスタルジック・ミステリ!
内容説明
ワールド・ワンダー・パークでは、不思議なことがよく起きる。幽霊が見える樋高燐太郎は、唯一のゴースト・ホスピタリティ係の社員として、今日も怪異の対応に追われていた。ウォーター・ライドで浴びせられる黒い水、異次元に繋がるという噂の扉、昔の約束を果たしに来た幽霊、見つからない迷子…。ゲストの笑顔を守るため奔走する燐太郎はやがて、パークに秘められた過去に気づく。夢と感涙のノスタルジック・ミステリ!
著者等紹介
木犀あこ[モクセイアコ]
1983年徳島県生まれ。奈良女子大学文学部卒。2017年、『奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い』で第24回日本ホラー小説大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のりすけ
28
大人気のテーマパークで勤務する主人公は幽霊が視えて…。連作短編集。木犀あこさんらしい一冊。少し回りくどい所もあるが、最終章は涙。登場人物が皆良い人ばかりで、そこに救われる。遺骨が出てくるその場所で過去に何があったのか、は明かされていないが、明かされていないからこその余白みたいなのも楽しめて良い。ホラーと言うほど怖くもないホラー風味のテーマパークお仕事小説、ややウエット。2025/11/25
よっしー
28
タイトルと素敵な表紙絵にひかれて手に取りました。幽霊を相手にしたテーマパークかと思いきや、テーマパークにいる幽霊に対しての対応だったのですね。キャストとしての在り方は現実そのもの、そこに不意に幽霊が起こした怪奇現象が絡んできて、テーマパークとしてより良い方向での解決が求められる。リアルと不思議の混ざったお話でした。久しぶりにテーマパークに遊びに行きたくなりました。2024/11/04
昼夜
20
角川ホラー文庫なのでゴーストタウンならぬゴースト遊園地のホラーかと思いましたがファンタジーでしたのでご安心下さい。テーマパークのホスピタリティ、普段絶対に見られないバックヤードそしてそんなテーマパークで起きる不思議な出来事の一冊で三度美味しい内容で今は行けない状態なので心を宥められたらと読み始めましたが余計に行きたくなって困りました。映像化して欲しいけど絶対に無理だろうな、残念だけど。2022/02/28
Mie Tange
14
幽霊が見える主人公は ワールドワンダーパークというテーマパークで ゴーストホスピタリティ係として 様々な怪異の対応をしている。 設定も雰囲気も好きで楽しめました。 ただ…脳内再生はずーっと ディズニーランドだった(笑)2025/07/28
半熟タマゴ
12
日本有数のテーマパーク『ワールド・ワンダー・パーク』。パーク内唯一のゴースト・ホスピタリティ係である樋高燐太郎が園内で起きる不思議な出来事を解決していくノスタルジックな物語。最初は霊ではなく人を優先する考えだった燐太郎が、霊に関するトラブルに向き合っていくうちに辿り着いた答えに優しい気持ちになりました。2022/03/09




