- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 角川スニーカー文庫
出版社内容情報
「準備はいいか?いまからきみは、史上最悪の死刑囚と話をすることになる」
内容説明
「準備はいいか?いまからきみは、史上最悪の死刑囚と話をすることになる」数年のうちに89人を殺害した死刑囚・風見多鶴。その犯行現場の美しさから彼女は、マーダーとアーティストをかけ合わせ『マーディスト』と呼ばれていた。彼女の逮捕後、信者の模倣犯たちによる事件が社会問題に。多鶴はある人物との面会を条件に彼らの情報を引き渡す交渉を行い―指名されたのは平凡な大学生・夕木音人。彼の運命はこの対面から国家をも巻き込むものへと変貌していく!「ようやく会えた。ねえ音人くん、私とゲームをしましょう」予測不能のクライムサイコサスペンスが今始まる―。
著者等紹介
半田畔[ハンダホトリ]
1993年、神奈川県出身。2015年、『風見夜子の死体見聞』で第3回富士見ラノベ文芸大賞・金賞を受賞、翌年同作デビュー。同年、『海のユーユ』で一迅社文庫大賞・審査員特別賞を受賞、翌年同作を改題した『人魚には嘘はつけない』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
41
89人を殺害した死刑囚・風見多鶴。犯行現場の美しさから『マーディスト』と呼ばれ、模倣犯が続く社会問題となるなか、彼女から情報を引き出す交渉役として平凡な大学生・夕木音人が指名されるサイコサスペンス。彼女との水平思考ゲームによって明かされる模倣犯たちの素性、行方不明となっている音人の姉の情報、そして音人を特別視する多鶴の真意。掴みどころのない多鶴が一体何を考えているのか、何かありそうな音人姉の行方含め未だ謎も多いですけど、多鶴の死刑執行が半年後に迫る中、この先どんな結末が用意されているのか下巻が楽しみです。2021/12/26
まっさん
26
★★★ 89人もの人を凄惨な方法で殺害したカリスマ死刑囚・風見多鶴。猟奇的ながらもどこか美しさすら感じさせられる彼女の犯行現場からマーディストと呼ばれる彼女と、失踪した姉の行方を探す一人の平凡な少年が織り成すクライムサスペンス物でした。 マーディストと崇められる彼女を崇拝する信者による模倣事件を解決する為に主人公と死刑囚が水平思考ゲームを用いてそれらの事件の真相に迫る〜という構図でしたが、割と数多くの事件を題材にする為にパッケージから想像していた程の凄惨さは感じられませんでした。また、作中で度々行われ→2022/06/15
しぇん
19
今のところ個人的に微妙。殺人事件の模倣犯達を捕まえていく話ですが、一事件一事件が薄くて、あんま心に残りませんでした。下巻で明かされる謎次第なんでしょうが、読むかは気分次第で2021/12/28
のれん
14
元は電子連載されていたものでチャット形式の読みものを小説化したものらしい。 よって設定は普遍的だが、舞台と台詞の掛け合いがやや固定化されていて独特。展開は水平思考ゲームだが、出題者のヒントが強すぎてミステリとは到底呼べない。 殺人を羨望した模倣犯と、恐怖を感じる主人公が徐々に重なるサスペンスホラーが魅力。 主軸となる死刑囚は目的、心情、動機全てが不明で、そこが物語の中心になっている。よって上巻の評価自体もそこにかかっているわけで、なんとも言えない。 まぁ担当刑事が中々苦しんでる特典は良かったよ(笑)2021/12/26
TERU
12
数年のうちに89人を殺害した死刑囚『風見多鶴』。その犯行現場の美しさから彼女は、マーダーとアーティストをかけ合わせ『マーディスト』と呼ばれていた。
彼女の逮捕後、社会問題となった信者たちが起こす模倣犯。 多鶴はある人物との面会を条件に彼らの情報を引き渡す司法取引を行う事になるのだが、彼女から指名されたのは何の変哲もない大学生!? 今思えばこの時から運命の歯車は回り始めていた... 面白かっです。 ヤバすぎる死刑囚と水平思考ゲームをしながら彼女の信奉者達が起こした事件の真実を探っていく話。 2022/01/23