出版社内容情報
「あんた、生涯、このこと後悔するよ」――。これは2021年8月24日、九州最大で最恐のヤクザ、工藤会総裁・野村悟に死刑判決が下った際に野村が裁判官に向かって放った言葉である。推認を重ねて出された異例の判決に至ったとされる、工藤会が起こした事件の内容とは。福岡県警が長年もくろんできた「工藤会壊滅作戦」の全貌とは。福岡県が「修羅の国」と呼ばれる所以となった極道を、長年追ってきた地元紙新聞記者たちによる、迫力のノンフィクション。
【目次】
序章:衝撃の死刑判決
1章:武闘派ヤクザの生い立ち
2章:ヤクザと海
3章:代替わりと変容
4章:恐怖に包まれる街
5章:異例の捜査と舞台裏
6章:法廷の全面対決
7章:凋落する工藤会
判決文
内容説明
日本で唯一の特定危険指定暴力団に指定されたヤクザの栄枯盛衰。2014年、福岡県警が実行した「工藤会壊滅作戦」ではトップ2名が逮捕、その後の裁判では推認を重ねて前例のない極刑判決が出された。異例ずくめの工藤会。そもそも県警が壊滅作戦に動いた理由とは?北九州を“修羅の国”と言わしめる日本最恐武闘派ヤクザ、ついに陥落―総裁・野村悟死刑判決の裏にあった、福岡県警と検察の執念に迫る!地元記者チームが追った28年の取材秘録!
目次
序章 衝撃の死刑判決
1章 武闘派ヤクザの生い立ち
2章 ヤクザと海
3章 続発する市民襲撃
4章 壊滅作戦前夜
5章 異例の捜査と舞台裏
6章 法廷の全面対決
7章 凋落する工藤会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
57
北九州は修羅の街と耳にするが、実際にそれを目の当たりしたことはなく、ある種自虐的な意味が強いのかとも思っていましたが、いやいやそれは壮絶なものでした。驚きました。かつて、ヤクザは堅気には手を出さないが通説でしたが、工藤会は悪魔です。北九州では落日の様相ですが、この組は関東に進出しているようです。そして、まだ、裁判は結審していなく、どこかで熾火が燻っているようなきな臭さも感じます。2023/08/10
Kolon
3
工藤会の地元生活に与えていた負の影響力は想像を絶するものがある。 ここまでデタラメな組織が長年生きながらえていた事に驚くが、多数の屍を残した後に壊滅した様だ。 離脱した組員で社会更生したのは少数派だろうが、そうでない残党は何処に燻っている様だ。 気になっているのは、ポスト工藤会の勢力が北九州に蔓延らないか?と言う事だろう。2023/08/19
okada-y
1
ニュースで聞いただけでは、わからないことが知ることが出来て良かったです。 本物の極道の怖さを知って、小説の面白さがより増した感じです。2023/06/22