あわのまにまに

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あわのまにまに

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041121566
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「好きな人とずっといっしょにいるために」、あのとき、あの人は何をした? 
2029年から1979年まで10年刻みでさかのぼりながら明かされる、ある家族たちをとりまく真実。

あの時代、確かにそうやって、わたしたちは生きていた。
隠されていた「わたしたちの秘密」を理解したとき、あなたは平常心でいられるか。

『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞した著者が放つ、生き方、愛、家族をめぐる、「ふつう」を揺らがせる逆クロニクル・サスペンス。


〈世相をえぐり取る全6章〉
1 二〇二九年のごみ屋敷
2 二〇一九年のクルーズ船
3 二〇〇九年のロシアンルーレット
4 一九九九年の海の家
5 一九八九年のお葬式
6 一九七九年の子どもたち

内容説明

2029年、韓国からきた兄の家出、おばあちゃんのお通夜で通常運転のママ。うちの家族はふつうとはちがう。2019年、クルーズ船で一緒になった夫婦と年若の青年。なんだかすべてがパフォーマンスのように見えた。2009年、クリスマスの夜のダイヤの指輪、ママの掌の上で踊らされているおねえちゃんと私。1999年、ノストラダムス後も終わらない世界、「ママは、パパが死ぬのを待ってたんじゃないか」と言った幼なじみ。1989年、親友からその亭主の死を知らせる電話。職場で出会い、結婚も出産も同じ年の親友。1979年、おなかの中の三ヶ月になる命。ねえ、おねえちゃん、私たちこれでよかったんだよね?10年刻みでさかのぼりながら明かされる、ある家族たちの軌跡をたどる全6章。

著者等紹介

吉川トリコ[ヨシカワトリコ]
1977年静岡県浜松市生まれ。2004年、「ねむりひめ」で“女による女のためのR‐18文学賞”第3回大賞および読者賞を受賞、同作収録の『しゃぼん』でデビュー。著書に『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』『少女病』『ミドリのミ』『ずっと名古屋』『光の庭』『女優の娘』『夢で逢えたら』『流れる星をつかまえに』、「マリー・アントワネットの日記」シリーズなど多数。22年、『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞。エッセイでは、『おんなのじかん』所収の「流産あるあるすごく言いたい」で第1回PEPジャーナリズム大賞2021オピニオン部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

332
吉川トリコは初読。この本を読むまでは名前も知らなかったのだが、これまでに既にかなりな著作があるようだ。さて、本書だが、最初はライトノヴェルかと思ったが、どうやらそうではなさそうだ。純文学の範疇に入れようか、エンターテインメントに分類しようか迷うような文体と位置づけである。6つの短篇が10年ごとに遡る形で描かれ、トータルには長編となる構成。全体としては、この女系家族の来歴が語られるのだが、時間軸を逆にしたことの効果がはたしてあったかは疑問である。しかも、語りとしては冒頭の木綿(小学校3年生)のものが⇒2024/03/17

hiace9000

170
益子いのりという不可解で奇天烈な女性を軸に、「逆」年代記で家族の歴史を遡り、埋め込まれた謎が紐解かれていく。家族という共同体が孕む因果とも思える事実、家族故に秘匿された不可触の真実。10年毎に語り手を変え、現在の因が齎す未来の果を、別視点から逆再生し辿る絶妙の間。あえてすべてを語らず、泡沫の如く意識の外に消えていった空白の間こそが読み手の想像を掻き立て、登場人物の迷いや苦しみ、葛藤や悲しみを雄弁に物語り始める。独特の時間に支配された読書時間の後、いのりの真実を知るのは読者のみと気づき、再び作品と溶け合う。2023/05/29

ヒロ

108
過去に遡って物語が進んでいく形で、作中に出てくる色々な伏線が回収されていきました。その度に驚きがあり、どんどん読み進めていける感じで面白かった!後、考えさせられる場面が沢山あり、今自分の中にある価値観はどれほど狭いのかと思い知らされました。でも作中に出てくる誰もが必死に自分の人生を生きて、その中で生まれる愛や友情等を凄く丁寧に書いた作品だったと思います。2023/09/04

そら

87
姉妹2組の家族の50年にわたる逆クロニクル物語。10年のスパンだと年代がはっきりと変わり、この家族の密やかな秘密がだんだんハッキリと姿を現していく。その真実を知りたくて、遡るごとに頁をめくる手を止められなかった。薄々感づいていたことが輪郭を持ち、「ああ、やはりそうなのか…」と腹落ちしたときには最後の頁だった。人には生涯抱える秘密があるとすれば、こういうことなのかもしれない。発想と展開がとても面白かった。2023/07/06

itica

84
木綿(ゆう、9歳)は祖母の葬式で疎遠だった母の妹や従妹たちと会う。そこから10年前、さらに10年前…と50年前まで遡り、家族の歪みと言うか、秘密が徐々にあらわになる。誰が誰を裏切ったのか、いや裏切りではなく愛なのか。ただ正直に生きただけなのかもしれない。愛はいつだって自由だ。読み終わって、また最初に戻り読み返してみると、違った景色に見える。 2023/03/09

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