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出版社内容情報
ある日小熊は、浮谷から一風変わった仕事を依頼された。物と人、人と人をバイクが繋いでいる。仕事を通じてそれを実感した小熊は「生業」について向きあい始めて……。少女とバイクの青春ストーリー、ここに完結!
内容説明
大学生活も、怪しいサークル「セッケン」の竹千代と春目との付き合い方にも慣れてきた小熊に、浮谷から突然の依頼が舞い込む。それは原種のキャンタロープ・メロンの輸送の仕事だった。大勢の人の情熱がつまったメロンを運びながら頭に浮かんだのは「仕事」とは何かということ。近いうちにやってくる社会人という称号は、小熊を否応なく社会の歯車の一つにしていく。バイクにも無数に使われている「歯車」が何なのか知りたくて、小熊はP.A.S.S社というバイク便事務所を訪ねて…。自分のやりたい事、自由、それから責任。全部カブが教えてくれた。カブと小熊が過ごす1億分の1の青春、ここに完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
50
小熊の大学生活は引っ越しなどで金欠状態のスタートとなる。バイク便のバイトで対処することになるが、山梨でのバイク便とは違う体験をすることになる。特に違っているのは配送の一部を担当する歯車になるところだろう。両親がいないこともあって独立心が強いのはわかるが、ときおり「おじさん」が顔をのぞかせるように見えるところは変わらないなと思った。本巻でシリーズ完結だが、余韻を残した感じで終わるのも好感が持てる。今後バイクを極めていくのか、何か別のものに関心を持つようになるのか考えるのもおもしろい。2023/02/08
ひさか
46
2021年8〜12月カクヨム連載のものを2022年4月角川スニーカー文庫刊。シリーズ9作目。完結編ですが、そういう雰囲気はあまりなく、19歳の大学生活を送る小熊が大人の自覚を持ったというラストシーンだけが完結の区切りでした。ややストイックで個性的な小熊は4巻までで、それ以降は、違う人になったように思えます。でも、スーパーカブは永遠です。2023/10/30
かんけー
37
読了♪とりあえずの完結編(⌒‐⌒)冒頭、小熊は木造平屋の敷地内のガレージでふと?もの想う。高校から大学までの経緯とこれからへの道程を。「セッケン」の竹千代と春目とのいい意味での接触とトラブルwんで?バイク便会社の浮谷社長のSOSに即反応も♪黒いホンダフュージョン久々登場でニコニコ(⌒‐⌒)長野の某所での土地興しのメロンと言う素材の運送方法での小熊とクライアントとの交渉が予想外に読ませる。小熊のとっての仇敵(ちょっと大袈裟w)シスター桜井女史♪この人物も礼子並みに濃いキャラで小熊の苦手意識が読んでて可笑しく2022/04/15
サケ太
19
ありがとうございました。小熊さんの成長と変化を、スーパーカブとの出会いから追っていった。新たな生活の中でも、小熊さんは小熊さん。それでも周囲は変化する。そいの変化も面白く。これからも道は続く。面白く最後まで読めたシリーズ。2022/04/30
Tadashi_N
17
卒業という感じ。2ndステージに期待したい。2022/09/03
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