出版社内容情報
子育てが一段落し、何にも左右されない「個人的幸福」の追求を続ける銀色さん。
あるとき美しいハーブ園に出会ったことをきっかけに、新たなテーマで理想の庭づくりを始めることにしました。
タイル貼りのテラス、小石の通路、大好きな桂の葉の匂い……細かいところまで自分ごのみに作った、自分だけの庭。
計画通りにいかないこともあるけれど、生き生きと茂る植物との暮らしは、素敵な発見の連続です。
日々工夫を重ねながら考えていたことや、四季折々の草花を見つめて感じたことを、写真とともに辿ります。
〈目次より〉
・庭という結界
・雑草の花の素敵さ
・バナナの木との長い戦い
・上から下を見る
・テイカカズラのいい匂い
・田の神さあ
・庭の植物でいろいろ
・窓は額縁
ほか多数
内容説明
庭の時間は、心をほどく。花が咲いては喜び、根が増えすぎてひと苦労。日々の楽しみ方がぎゅっとつまった、お庭づくりエッセイ。
目次
庭という結界
最初の頃
第1ハーブ園
草むしり
ワイルド挿し木牧場
ローズゼラニウムが枯れた
フィカス・プミラ
雑草の花の素敵さ
水鉢大そうじ
バナナの木との長い戦い〔ほか〕
著者等紹介
銀色夏生[ギンイロナツオ]
宮崎県出身。詩人・エッセイスト。1985年、第一詩集『黄昏国』(河出書房新社)刊行。写真詩集、イラスト詩集、日記風エッセイ「つれづれノート」シリーズ(角川文庫)など、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
40
銀色夏生さんの庭作り奮戦記。ご自宅の庭を「誰にも邪魔されない宇宙の中の秘密基地」と描いています。じっくりと自慢の庭を愛でさせて頂きました。さてと自分の庭造りに取りかかりますか。2023/08/24
booklight
35
【拾読】銀色夏生さんの庭造りの話。思ったよりも自由。庭はこうあるべしとか、人の目も気にしないで自由にしている。木の壁を作ったけど、朽ちてきたのを機に全部取っ払ってみたり、生乾きのコンクリに模様をつけてみたり、石をまき散らして敷き詰めたり、やりたいようにやっているのがいい。こういうやりたいこと先行であとで学びがくる感じなのは、見ていて面白い。だから「秘密基地」なんだね。それを拝見できるのはありがたい。密度の高い蜘蛛の巣や、折れ曲がったハナニラや、群生するヒメジョオンも夏生さんの目を通すといい感じになる。2024/03/23
バニラ風味
16
銀色さんは、以前、宮崎と都内のお家を行ったり来たりの暮らしをしていました。2021年、宮崎に帰ってきて、今まで人任せにしていたお庭の手入れを自分で試行錯誤。雑草の花の素晴らしさを新発見したり、今まで植えていた植物を見直してみたり。香りにこだわった植物を植えたことや、窓を額縁として、見える風景を重視することなど、とても参考になりました。庭や植物、風景のカラー写真もとても美しい。ガーデンニングをする人には、こういう本、勉強になると思います。2022/03/21
かめぴ
10
邁進。楽しそうで何よりです。300坪を自分好みに面倒くさがらずに素晴らしい。ただ…秘密基地を公にしすぎて、セキュリティを心配してしまう。大きなお世話とは分かっていますが。。2023/07/10
MOTO
9
『秘密基地』というより植物園か庭園といった感じ。 散策が楽しそうな見ごたえある広いお庭♡でも、タイトルは『秘密基地』で合ってる気がする。シルバーさんに剪定を頼むっていいな。私もいつかお願いしてみようかな。2022/07/02