アテンション・エコノミーのジレンマ―“関心”を奪い合う世界に未来はあるか

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アテンション・エコノミーのジレンマ―“関心”を奪い合う世界に未来はあるか

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  • サイズ A5判/ページ数 368p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784041118450
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

人々の「関心」が価値をもち取引される世界――アテンション・エコノミー。
この情報空間が私たちの自己決定から民主主義の行方までを左右する。
デジタル社会の法秩序論(憲法学)の第一人者がその突破口を探る。

【目次】
第1章 変容する言論空間
 対談――メディアに与える影響 新谷学(株式会社文藝春秋取締役・総局長)
 対談を終えて ナビゲーションを受ける自由と、ナビゲーションからの自由

 対談――コミュニケーションの変容と法(code) 水谷瑛嗣郎(関西大学社会学部准教授)
 対談を終えて 情報空間に対する国家の“現れ”という難問

第2章 個人情報と広告
 対談――アテンション・エコノミーとプライバシー・個人データ保護 森亮二(弁護士)
 対談を終えて 個人データに対する主体性は必要か?

 対談――広告ビジネスの行方 馬籠太郎(株式会社電通デジタル)
 対談を終えて 「クリエイティブ」は本当にクリエイティブなのか?

第3章 認知の仕組みと自己決定
 対談――認知神経科学から見た認知と自由 下條信輔(カリフォルニア工科大学 ボルティモア冠教授)
 対談を終えて 「やわらかいクッション」による対抗と「自由」

第4章 生成AIがもたらすもの
 対談――生成AIが人に与える影響 栗原聡(慶應義塾大学理工学部教授)
 対談を終えて 憲法AIと民主主義

第5章 民主主義の再考
 対談――これからの民主主義 結城東輝(弁護士/スマートニュース株式会社)
 対談を終えて 「民主主義」の均衡(バランス)を再定義する

第6章 ネット空間の行く末
 対談――インターネット文化と思想 木澤佐登志(文筆家・ブロガー)
 対談を終えて 私たちが向かう場所、そして憲法――あとがきに代えて

内容説明

フィルターバブル、エコーチェンバー、偽情報、民主主義・選挙への影響、デジタル広告、潜在認知、SNS・プラットフォーム、メディア、生成AI…デジタル社会の法秩序論(憲法学)の第一人者が、各分野の専門家との対論から突破口を探る。ジレンマの先を探るための8つの対論。

目次

第1章 変容する言論空間
第2章 個人情報と広告
第3章 認知の仕組みと自己決定
第4章 生成AIがもたらすもの
第5章 民主主義の再考
第6章 ネット空間の行く末

著者等紹介

山本龍彦[ヤマモトタツヒコ]
慶應義塾大学法科大学院教授。慶應義塾大学法学部卒業。同大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)副所長。内閣府消費者委員会委員。デジタル庁・経済産業省「国際データガバナンス検討会」座長、総務省「デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会」座長代理、同検討会ワーキンググループ主査、総務省「ICT活用のためのリテラシー向上に関する検討会」座長、鳥取県「先端技術と民主主義の在り方を考える研究会」座長などを務める。ワシントン大学ロースクール客員教授(2017年)、司法試験考査委員(14年・15年)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわ

8
「ダークパターン(ディセプティブパターン)」の存在を知った時も思ったが、クリック数UPやエンゲージメント獲得を重視することで倫理感が薄れてしまうのは非常に危ない。 企業に任せると経済活動を優先するので、倫理や社会的責任が疎かになるのは今のネットの惨状を見ても明らかだ。 SNSの発言の真偽に関わらず、バズればお金がもらえるシステムをどうにかできればいいのだけれど..2024/12/14

izw

6
憲法学者の著者が、様々な分野の人とアテンション・エコノミーについて対談し、対談後に考察している。メディア、コミュニケーションへの影響から始まり、広告と個人情報、認知と自由、生成AIの影響について対談・考察した後、憲法学者の本領発揮で民主主義への影響・行く末について対談・考察している。アテンション・エコノミーが悪影響を及ぼすことが分かっていても、個々人が望むものを提供して何が悪いのかという開き直りで、是正は難しい。レコメンドシステムが諸悪の権化のように考えられているが、本質的に良い推薦ができないものか。2025/04/09

Go Extreme

4
変容する言論空間: メディアに与える影響 ナビゲーション・受けるとからの自由 コミュニケーションの変容と法 情報空間に対する国家の現れ 個人情報と広告: プライバシー・個人データ保護 個人データに対する主体性は必要か 広告ビジネスの行方 認知の仕組みと自己決定: 認知神経科学から見た認知と自由 やわらかいクッションによる対抗と自由 生成AIがもたらすもの: 人に与える影響 憲法AIと民主主義 民主主義の再考: 民主主義の均衡再定義 ネット空間の行く末: インターネット文化と思想 私たちが向かう場所・憲法2024/09/28

清水勇

3
憲法学者の著者とSNS各分野で先頭を走る方々との対談を通して、アテンションエコノミーの問題点、特にSNSの特性(人々の関心を独占して営利的かつ政治的に民主主義の土台を崩壊させる可能性)から如何に民主主義を守れるのかが、非常に困難だが公共空間での「共感」創出で一縷の望みがあることが理解できた。ただコロナ禍で欧米(EU、民主党)や日本の権力者が如何に簡単に恐怖を煽って、国民を守るという「錦の御旗」を使って民主主義を毀損しているSNSとは違う実態に、筆者が踏み込んでいない(擁護している?)姿勢は残念だった。 2025/01/05

chiro

3
アテンションエコノミーは、企業にとってその便益が余りにも大きくかつ今後もその拡がりがより加速することが予想される。一方で公共的な視点からは社会を崩壊させうる危険性を孕んでおり、著者の憲法学者としての課題認識には共感できるところが大きい。ここで語られている事にはまだ知らなかった事も多く、予想以上にディストピアへ向かっているのではと危惧させられた。2024/11/30

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