出版社内容情報
”びるしゃな如来”という幻法を掛けられ、あらゆる男を誘惑し悩殺する体になってしまった北畠具教の一人娘、旗姫。欲望の塊と化した12人の剣豪たちから旗姫を守り抜くため、若き忍者が立ち上がる。
内容説明
北畠具教の娘、旗姫は織田信長の次男との婚姻が決まっていたが、姫に横恋慕する者により恐ろしい妖術をかけられてしまう。姫の近くにいる男は皆悩殺され、欲望を抑えきれなくなる「びるしゃな如来」。柳生石舟斎ら天下の剣豪もこの術に幻惑され一斉に姫を付け狙い始めた。護衛を頼まれた家臣の伊賀忍者京馬は、姫との距離を保ちつつ難敵に立ち向かう。生真面目に姫を守る京馬、それを寂しく思う旗姫。2人の逃避行の結末はいかに。
著者等紹介
山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
1922年兵庫県生まれ。東京医科大学卒。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞を受賞。その後、58年「甲賀忍法帖」を発表し忍法ブームに火を付けた。97年、菊池寛賞を、2000年、第4回日本ミステリー文学大賞を受賞。01年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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