出版社内容情報
慶応四年三月。鳥羽・伏見の戦いに勝利した官軍は、徳川慶喜追討令を受け、江戸に迫りつつあった。
軍事取扱の勝海舟は、五万の大軍を率いる西郷隆盛との和議交渉に挑むための決死の策を練っていた。
江戸の町を業火で包み、焼き尽くす「焦土戦術」を切り札として。
和議交渉を実現するため、勝は西郷への手紙を山岡鉄太郎と益満休之助に託す。
二人は敵中を突破し西郷に面会し、非戦の条件を持ち帰る。だが徳川方の結論は、降伏条件を「何一つ受け入れない」というものだった。
三月十四日、運命の日、死を覚悟して西郷と対峙する勝。命がけの「秘策」は発動するのか――。
幕末最大の転換点、「江戸無血開城」。命を賭して成し遂げた二人の“麒麟児”の覚悟と決断を描く、著者渾身の歴史長編。
内容説明
慶応四年(1868年)三月。江戸は絶体絶命の状況にあった。崩壊寸前の幕府にとどめを刺そうと、西郷隆盛率いる五万の官軍が迫っていたのだ。幕軍を統率する勝海舟は、戦を終わらせるため、決死の覚悟で西郷に和議を求める。「焦土戦術」―決裂すればただちに江戸を焼き払う、捨て身の策を切り札として。日本の未来を賭けて、命も名誉も惜しまない二人の「麒麟児」、勝と西郷の交渉が幕を開ける!著者渾身の手に汗握る歴史長編。
著者等紹介
冲方丁[ウブカタトウ]
1977年岐阜県生まれ。96年、『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年、『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞受賞。09年刊行の『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、2011大学読書人大賞、第7回北東文芸賞、第4回舟橋聖一文学賞を受賞。12年、『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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