出版社内容情報
東京都23区の片隅、しずく石町。
この町で法律事務所を営む空良(そら)は、白い犬のふりをした狼と暮らしている。
風火(ふうか)という名のその狼は、
実は空良の弟で、2人きりの時だけ人間に戻れる。
そんな不思議な兄弟に厄介な同居人が!
敏腕弁護士の田村麻呂だ。
スーツを着こなす美丈夫の彼は、
空良の検察時代の宿敵、いやもっと前、
田村麻呂が征夷大将軍だった頃からの因縁の相手で……。
1200年を生きる宿命的な3人の、前人未読の法律相談事件録!
内容説明
東京都23区の片隅、しずく石町。この町で法律事務所を営む空良は、白い犬のふりをした狼と暮らしている。風火という名のその狼は、実は空良の弟で、2人きりの時だけ人間に戻れる。そんな不思議な兄弟に厄介な同居人が!敏腕弁護士の田村麻呂だ。スーツを着こなす美丈夫の彼は、空良の検察時代の宿敵、いやもっと前、田村麻呂が征夷大将軍だった頃からの因縁の相手で…。1200年を生きる宿命的な3人の、前人未読の法律相談事件録!
著者等紹介
菅野彰[スガノアキラ]
福島県出身。小説、漫画原作、エッセイ、戯曲を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
49
「毎日晴天」の作者様だもの、どれだけ期待して・・読みたくなるのを我慢してこの時を待ったか!。田村麻呂も良いです。狼もいいです!イメージが違ったのかな( ;∀;)。いやいや昨日の筆グルメから住所録が消えたのが引っかかってるのでしょう。作者さんごめんなさい( ;∀;)。また気分のいい時に再読させてもらいます2023/02/10
よっしー
27
タイトルと表紙絵にひかれて手に取りました。ただ…私には合わなかった一冊でした。田村麻呂と彼を恨む兄弟が永い年月を微妙な距離感で過ごしていたのは分かるのですが、話として何が伝えたいのか分からず、読み砕くのに時間がかかってしまいました。う~ん、残念。2023/05/08
きたさん
19
1200年以上も生き続け現代に生きる、蝦夷の族長阿弖流為を討った征夷大将軍・坂上田村麻呂と、蝦夷の民・空良と風火の物語。タイトルや表紙から窺えるほのぼの日常系のニュアンスはあまりなく、法律=律令という視点から、生きること、人間とは何かをシビアに、けれど温かく描いていたように感じました。執拗なまでに重苦しい人間の描き方が、とても作者らしいと思わされる作品。個人的に、以前読んだ『神様の御用人』での阿弖流為と坂上田村麻呂の話が脳裏によみがえり、いっそう苦しさが切実に感じられたように思います。2021/11/28
BLANCA
16
東京・しずく石町で法律事務所を営む空良は白い大型犬と二人暮し。その犬、実は犬のふりをした狼で空良の弟・風花。風花は兄弟二人きりの時だけ人間の姿に戻れる。そこに因縁の相手・田村麻呂が下宿することに…。その名の通り元征夷大将軍と兄弟は…。「1200年を生きる3人の法律相談事件録!」大好きな白い狼と人狼で読み始めたものの、相談された事件はあまり響かず😅 3人の関係が変わっていく様子が良かった。阿弖流為、調べました。1200年は凄い。弥勒菩薩も凄い。狼の「あにあに」もきっと凄い😊 すみません…。2022/04/09
TAMA
14
初読み作家さんで。「法律系のざまあ?」と読み始めたらば怒涛の設定に「呑み込めん」。流れるような文章やありそうな人たちに破綻はなく、”御用人”の後でこの人はどう書くんだろうとついつい最後まで。なんていうか「頑固者は残っちゃう」みたいな。そういう人も好きだと思うし、アニメの平家物語とかも重なってアレやらコレやらね。2022/04/05
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