出版社内容情報
似鳥 鶏[ニタドリ ケイ]
著・文・その他
内容説明
いつものように殺人に出くわしてしまった名探偵。華麗な活躍で事件が解決したはずだったそのとき、思わぬ“伏兵”が推理を始め―!?(「立体的な藪」)改憲案が通り、検閲が合法化された「日本」。表現の自由が脅かされる中、小説家の渦良は、あらゆる手を尽くして作品を書き続ける。(「日本最後の小説」)他、全四篇を収録。「小説」の決まりごとを逆手に取ったルール無用の超次元小説!
著者等紹介
似鳥鶏[ニタドリケイ]
1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、デビュー。同作から始まる「市立高校」シリーズや、「楓ヶ丘動物園」シリーズ、14年にドラマ化された「戦力外捜査官」シリーズなど、多数の人気ミステリシリーズを執筆。ユーモラスな文体を活かしたキャラクターミステリから、社会問題を扱った重厚なサスペンスまで、幅広い作風を使い分ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
207
似鳥 鶏、三作目です。著者がかなり楽しんで書いている、遊び心お腹一杯アイロニーたっぷりの実験的超次元小説短編集、オススメは『日本最後の小説』です。特別書き下ろし短篇「かみつき小説」のオマケつきでした。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322104000679/2023/01/20
やっさん
137
★★★★☆ とにかく全部バカすぎて、終始笑わされた。収録4作ともウィットに富んでて読み応えあるけど、2作目「文化が違う」が特に最高。登場人物の命名って、その印象を作家と読者で一致させるための大事な作業だよね。2023/05/28
NADIA
74
小説の殻を破ってみました、という実験的な4作。中では単語に伴うイメージのギャップを追求した『文化が違う』が一番面白く読めたかな。性質上、笑いに寄りがちだしね。むしろ展開的には普通のファンタジー小説も名前の付け方ひとつでギャグになるんだな、と感心した。可憐なヒロインの名前は「マッスルゴリラ=ウンコナゲル」だ。この世界ではキラキラネームだそうだ(笑) 伝説の剣は「ポッキー」だし、悪の大魔王は「シンソツクン」。似鳥ワールド展開だ。最終作の『日本最後の小説』は検閲をくぐるための表現・表記の模索。背景が怖すぎる。2023/04/12
雅
74
かなり冒険した小説。小説と呼んでいいのかってくらい好き勝手やってます。遊び心というか発送がスゴイ。2022/10/18
ひさか
64
カドブンノベル2020年1月号日本最後の小説、小説野生時代2021年5月号文化が違う、11月号無小説、2022年1月号立体的な藪の4つを2022年9月角川書店刊。付録と称してカバーに噛みつき小説SIDE A,B収録。ちょっと実験的な体の小説。各話ともにわけがわからん展開であまり楽しめなかった。2023/04/30
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