出版社内容情報
稀代の文学者・寺山修司が旅した日本各地に存在する不可思議な世界。
自らの手で集めた資料をもとに、奇妙な風習の謎を解き明かしていく。
日本人の血の原点を探った、寺山流のユニークな紀行文学。
内容説明
「私にとって歴史とは、ただの物語か伝説でしかなかった」風葬、裸まつり、鯨の墓…。日本文化に伏流する奇妙な風習と、神秘的な空気の横溢する風景を探し求め、最も型破りな文学者が旅に出た。自身を金田一耕助になぞらえ、不思議な習わしの源流を明かすべく、ノートを片手に飛びまわった旅の記録。とらえどころのない「日本人」の概念をあきらかにしようと試みた、刺激と発見の溢れる破天荒な紀行文。
目次
風葬大神島
比婆山伝綺
浅草放浪記
裸まつり男歌
馬染かつら
花嫁化鳥
くじら霊異記
きりすと和讃
筑豊むらさき小唄
著者等紹介
寺山修司[テラヤマシュウジ]
1935年、青森県生まれ。早稲田大学中退。67年、演劇実験室「天井桟敷」を設立。演劇・映画・短歌・詩・評論など意欲的に活動。著書多数。83年、敗血症により47歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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