出版社内容情報
GDPの2・7倍にまで膨らんだ借金財政の背景には、「国債バブル」発生とそれに乗じる国債ビジネスが。もしバブルが破裂すれば、今やその最大の保有者となった日銀は債務超過となり円暴落の危機に。家計、中小企業も危機に陥る。財政論にとどまらない視界の広い分析で、危機を冷静に直視ししつつ活路を見据えた労作。
内容説明
崖っぷち!?視界広い分析で活路を探る。
目次
第1章 異常な政府債務大国に咲いたバブル―国家財政と日銀に依存した戦後日本の資本蓄積
第2章 異次元金融緩和とはどんなしくみか―国債ビジネスと官製株式バブルで貧困・格差の拡大
第3章 日銀が抱え込んだ損失と暮らしへの影響―国家と中央銀行を利用した金融独占資本の資本蓄積
第4章 累増する政府債務と「いつか来た道」―政府債務の解消をめぐって
第5章 差し迫る日本の金融・財政危機―異次元金融緩和とカジノ型金融独占資本主義の破綻
第6章 脆弱経済国家になった日本と今後の展望―脆弱性の克服とアジアの時代の選択
著者等紹介
山田博文[ヤマダヒロフミ]
1949年新潟県生まれ。群馬大学名誉教授・商学博士。中央大学大学院商学研究科博士課程、(財)日本証券経済研究所研究員、などを経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くものすけ
6
日本の国債問題リスクの恐るべき全貌がはっきり分かる著書に漸くたどり着来ました。明瞭な記述に納得。問題解決の為、メスを入れることは相当な痛みを伴う覚悟が必要と思われます。対応策のアイデアも種々開示されています。手遅れにならぬうちに、知恵を振り絞り政治による早急な英断が求められます2024/11/16
Gi Bin
0
国債ビジネスと債務大国日本の危機(新日本2023年11月)山田博文/わかりにくい国債問題を知ろうと購入、春闘共闘学習会の講師にもなっていて、あやうい日本経済の背骨の実態がわかったが、いよいよ政治でも経済でも沈没間際だと実感される今日この頃。2023/12/14
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