角川ホラー文庫<br> カタリゴト―帝都宵闇伝奇譚

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角川ホラー文庫
カタリゴト―帝都宵闇伝奇譚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041116364
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

世は大正。
華族・堀井三左衛門男爵が何者かに殺された。
“華族殺し”を追うコロシ専門の探偵・平島元雪はある日、
美しい年少浪曲師・真鶸亭湖月と出会う。
噂の怪人“ムカデ伯爵”と車中から突如消えたバスガール、堀井邸に現れる“黄金幽霊の首”の謎……次々と難事件に直面する平島。
湖月は僅かな手がかりと各地の伝承をもとに、奇想天外な物語〈カタリゴト〉を繰り広げ、さらに道理の縄で括り上げていく――
その結末は全くの嘘偽りか、それとも事件の真相か? 

驚愕連発の怪奇事件簿、開幕!

内容説明

世は大正。華族・堀井三左衛門男爵が何者かに殺された。“華族殺し”を追う探偵・平島はある日、美しい年少浪曲師・湖月と出会う。噂の人攫い“ムカデ伯爵”、堀井邸に現れる“黄金幽霊の首”の謎…次々と難事件に直面する平島。湖月は僅かな手がかりと各地の伝承をもとに奇想天外な物語“カタリゴト”を繰り広げ、さらに道理の縄で括り上げていく―その結末は全くの嘘偽りか、それとも事件の真相か?驚愕連発の怪奇事件簿、開幕!

著者等紹介

柴田勝家[シバタカツイエ]
1987年、東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。在学中の2014年、「ニルヤの島」で第2回ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞し、デビュー。18年、「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門を受賞。21年、「アメリカン・ブッダ」で第52回星雲賞日本短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ettyan えっちゃん

13
角川ホラー文庫から出ているので、ホラーかなと思いきや立派なミステリでした。 いわゆる三題噺のような語り事生業とする少年浪曲師によって、探偵の追いかける謎が語りなおされていく。 生き返るゾンビ、消えたバスガール、黄金を吐く生首と・・・これらの謎がやがて大きな一つのカタりごととして・・・と本当によくできた面白いミステリだった。 続きがありそうな終わりになっているので、人気が出て今後もシリーズ化するといいなあ。2024/11/24

銀華

10
大正時代、憧れの人が殺害された華族殺しを捜査したい元華族の探偵、舞い込む依頼とそれを解釈する美少年浪曲師の語りによって一つの結末へと収束していくーーホラーじゃなく摩訶不思議なミステリー連作短編と見せかけた長編。元々ある話を三題噺の素材として物語を紡がれる少年浪曲師の講談らしき話が結構面白かった。その分野は浅学な上に浪曲師のことも知らずもう少し説明が欲しかったのが本音。全体としては刺さらなかったけど、明朗な登場人物も良く、探偵が浪曲師に向ける感情は只のファン心境じゃないよなと思いつつも楽しませて貰いました。2024/11/14

イツキ

8
面白かった。探偵としてやっていこうとする元華族の主人公が依頼された事件や不可思議な出来事を浪曲師の美少年が語ることで物語のような不思議な話をし、その後にそれに道理を通した話として語り直すという構成が新鮮で面白く、カタリゴトの文体は独特なリズムが感じられて読んでいるだけで心地よさが感じられました。シリーズ化してほしい作品ですね。2024/11/04

うさみP

7
語られる金を選ぶか、語られる物語を選ぶか。レトロディテクティブが頼るのは、奇妙な話、筋が通らない話、腑に落ちない話、お客様から投げかけられる一風変わった三題噺を表を語って裏をカタリ直す、シャン、キン、と某巷説のような憑き物落とし。名探偵の振る舞いとは、誰もが成れる無自覚なモノなのかも。『お兄さん』と蠱惑する、湖月くん(♂)でいいんだよね、いいんだよね!!♂でも♀でもいいけど。謎よりも癖に刺さるのは流石。2024/12/01

かぐつち

6
小さな事件の積み重ねが大きな事件を解決へと導くタイプ。謎の美少年の巧みなカタリは真実よりもドラマチックで美しい。続編が欲しいです。2024/11/10

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