出版社内容情報
藤村・夏木・仁左衛門の3人組は、幼い頃の水練仲間
藤村は元同心、夏木は3500石の大身旗本、仁左衛門は小間物屋のご隠居と、身分を超えた絆で結ばれていた。
それぞれ息子に家督を譲った3人は、老後を心安らかに過ごすため、〈初秋亭〉という隠居屋敷を手に入れた。
ところが、〈初秋亭〉は3人の知恵を求める町の人々によって、よろず相談所と化してしまう。
骨董屋の蓑屋は、珍妙な陶器の正体を暴いて欲しいと言うが……。
内容説明
元同心の藤村、大身旗本の夏木、商人の仁左衛門は幼い頃からの大親友。3人は隠居をきっかけに“初秋亭”と名づけた隠れ家で、よろず相談所をはじめた。骨董屋の蓑屋が持ち込んだのは、世にも不思議な形をした謎の陶器。用途を突き止めて欲しいと依頼を受けた面々は、すぐさま調査を開始する。そこには、かつての持ち主の珍妙極まる想いが秘められていた。還暦間近のご隠居たちが、縦横無尽の大活躍!やみつき必至の時代小説。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年、「耳袋秘帖」シリーズで第4回歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tama-nyan
1
あー面白かった🎶こんなんが1番楽しいわ~。最後の最後が化け猫やん。2025/02/06
asky0084
1
★★✪☆☆2023/05/25
goodchoice
1
相変わらずの三人組による謎解きも、あまり深刻でないところが良い。2023/05/05
なんてひだ
0
7冊目、だね。早春工房とはこれいかに。最後の最後に奥様方を出す所もにくいよね。知恵を出し合い新しい発想して売り上げを伸ばす、七右エ門の商売の一年分を1か月で叩き出すとか凄いって事。お金儲けではなくて生きてる実感があるし 前回から鮫蔵の回復振りを挟んで来ていて藤村が親身になっている場面が好きかも。大なり小なり事件を解決している3人組幼なじみの各々の仕事をまっとうして晩年過ごすって羨ましい。苦しみながら働くのだと安住を求めてはいけないと勉強させられる2023/05/12