内容説明
隠居を機に景色のいい隠れ家で気ままな生活を始めた元同心の藤村、大身旗本の夏木、小間物屋の仁左衛門。幼なじみの3人は気付けば“初秋亭”と名づけた隠れ家で、よろず相談を受け付けるようになっていた。目を瞠るような豪商の美人妻が持ち込んだのは、夫が参加しているという秘密の会合の調査依頼だった。頼れる町のお目付役の、熟練したお悩み解決術をご堪能あれ!書き下ろし掌編「夏木権之助の猫日記」特別収録。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年、「耳袋秘帖」シリーズで第4回歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kei302
48
元は二見時代小説文庫から出ていたシリーズが書き下ろし短編を加えて角川文庫新装版で出たという経緯があるそうです。猫探し名人・夏木さん、大ピンチ。心配です。2023/04/29
ひさか
11
2007年7月二見時代小説文庫刊のものに書き下ろし:夏木権之助の猫日記(ニ)を加えて2021年11月角川文庫化。シリーズ2作目。しまったまたやってしまった。「新」が付いていませんでした。まぎらわしいです。内容わりと記憶に残ってました。2022/02/22
sai
2
定年3人組の関係が、なかなか面白い。2022/07/08
goodchoice
2
隠居した三人にもそれぞれの人生があったことがわかり、興味深い。2022/03/06
つめ
2
これも焼き直し。猫日記が読みたくて、旧版持ってるのに「買わされた」こういうの狡っからいっていうんだよねえ。2022/01/24