もし、プロのスコアラーがあなたの野球チームにいたら何をやるか?

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もし、プロのスコアラーがあなたの野球チームにいたら何をやるか?

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  • サイズ 46判/ページ数 295p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041112847
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

出版社内容情報

元・読売巨人軍&侍ジャパン・・・伝説のスコアラーが明かす総300ページ超の1冊!

<アマチュア野球にはデータ分析への「誤解」がある>

プロ野球ならいざしらず、アマチュア野球に関していえばデータ分析を取り入れるのが難しいというのも理解できます。まず、そもそも人手が足りません。もちろん、時間もお金もないでしょう。状況的に、データ分析すること自体が難しいのです。「データがあれば有利になるけれど、とてもじゃないが手がつけられない」というのが実情だと推測します。

確かにそのとおりです。後述しますが、わたしはこのなかでも、特にデータ分析を担う人手を確保することについては、もっともハードルが高いと考えています。

その一方、「最初からあきらめるのは、もったいないことではないか?」とも思っています。なかなか一歩目を踏み出すことができない背景には、「そこまでする重要性や必然性はないのでは?」と思ってしまう「誤解」があるからだと見ています。これまでに、わたしがよく耳にしてきたものをいくつか挙げてみましょう。

1、アマチュア野球の多くはリーグ戦ではなくトーナメント方式による一発勝負なので、データを取る意味がそこまでない。
2、データ分析をするには、ひとつの相手に対して複数の試合データを取らなくてはならないので、とてもやりきれない。
3、映像がないとデータは取れない。映像を撮るための道具や設備がない。あるいは、ルール上、映像を撮ることが禁止されている。
4、そもそも、正確なデータを取れない。そういった能力を持った人材がチームにいない。
5、データ分析をして攻略のプランを立てたとしても、そのとおりに選手が動けない。

これらの誤解に対して、本書で一つひとつクリアにしていきます――(第1章より)

内容説明

読売巨人軍、侍ジャパン…「伝説のスコアラー」による実践的1冊。勝敗の6割は事前準備で決まる!打者・投手分析だけではない―光、風、グラウンド、フェンスとの距離、ファウルゾーン、マウンド、バッターボックス…プロはここまで見ている。スコアラー目線を手に入れることで勝つ可能性を上げる。プロとアマチュアで、データの集計方法や伝える環境は異なるが、アマチュアのほうがデータでアドバンテージを得られる。「配球チャート」をつけることがすべてのはじまり。事前準備と試合中の相手攻略に大きく役立つ!カウントは「打者有利カウント」「投手有利カウント」「初球」「フルカウント」の4種類に分けてデータを集計すると分析しやすい。実力の違いが100パーセント結果になるわけではない。劣勢でも相手投手の観察を続け、付け入る隙を見出していく。

目次

0 なぜデータ分析が重要なのか?(プロ野球では1950年代に最初のスコアラーが誕生した;野球は準備のスポーツ。「事前の準備が勝敗の6割を握る」 ほか)
1 「地の利」を得る試合前の準備(光(太陽光・照明)
風 ほか)
2 攻撃編 1点でも多く得点を奪うためにできること(配球チャート;投手分析 ほか)
3 守備編 失点を未然に防ぐためにできること(打者分析;打者攻略(配球) ほか)
4 チームを勝利に導くデータの伝え方(プロよりもアマのほうがデータでアドバンテージを得られる;ミーティングでは10ある情報の1か2程度を伝える ほか)

著者等紹介

三井康浩[ミツイヤスヒロ]
1961年島根県生まれ。出雲西高等学校時代に強打で鳴らし、78年ドラフト外で読売巨人軍に入団。84年に現役を引退。引退後は、二軍マネージャーを経て、スコアラー、査定室長、統括ディレクター、編成本部参与等を歴任。2018年末の退団まで40年間にわたり巨人軍を支え続けた。09年のWBC第2回大会では日本代表チームのチーフスコアラーを務め、世界一に貢献。現在は各メディアで野球解説をする傍ら、セミナーや野球教室なども行う。合同会社スリップストリーム所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじあつ

10
★★★☆☆ 一般向けではなく,高校生以上の球児か駆け出しの指導者が見たらためになりそうな本でした。ある程度わかっている人は,はじめにと0章を読み,1章~3章は文章を読まずにそれぞれの項目の最後のPOINTだけを読み,最終の4章を読むと時短になりつつ,内容も入ってくるかと思います。個人的には0章と4章が楽しかったです。2022/07/13

Taizo

4
何をやるのか?別にマジックめいたことが書いてあるわけではなくて、照明の位置を気にしましょうとか、投手の癖を観察しましょうとか、相手の守備の穴を見つけましょうとかそんな基本的なことが書いてある。だが、その基本的なことができている人は少ない。少ないからこそ差別化要因になるのだ。1,2個はできていても例えば100個ある基礎を全部を意識的にやるというのはそれだけで圧倒的な差異になる。そして実は作者は2009年WBC優勝の立役者。イチローの決勝タイムリーは作者の助言も絡んでいる。それだけの成果につながるんだね。2022/07/17

hiyu

3
野球に詳しい方であれば違うかもしれないが、ある意味野球のみかたが変わった一冊。現在指導者の立場の方にとってはとても参考になるのではないか。2024/11/02

manenokilotte

0
プロ野球で、スコアラーとして初めてベンチ入りした三井康浩さん。WBCでもチーフスコアラーとして活躍。この本を読むことで、次になにが起こり得るか予測できる。打者の心理、投手の心理、野球を見る目が変わること間違いなし。2025/04/14

K

0
アマチュア野球でもスコアラーって大事なんだな。どんなエースでも一試合を通して無双はできないか…。スコアラーも絶対的なものじゃないけど確率を少しでもあげていくってことが大事なんかね。2022/12/02

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