出版社内容情報
神田の一膳飯屋「喜楽屋」で働いていた「はな」は、武家の結城良太の家に嫁ぐため、伊澤家に養子入りを請い、修養することになった。だが、「はな」にはやはり捨てられないものがあった──。涙の完結巻。
内容説明
武家の結城良太の嫁になるため、採薬師の伊澤家で修養していたはなは、厳しい武家のしきたりを身に付けようとしていた。だが、はなは武家で生きられないと、伊澤家を飛び出してしまったのだ。岡田弥一郎に連れられ、「喜楽屋」へ戻ったはなは、おせいや、根岸のご隠居の温かな言葉に迎えられた。だが、もはやはなの居場所はそこになかった…。良太と結ばれる夢をはなは、諦めてしまうのか―。感動の完結巻。書き下ろし長篇時代小説。書き下ろし特別短編を収録。
著者等紹介
高田在子[タカダアリコ]
神奈川県横浜市出身。家事、育児、夫の社会保険労務士事務所の手伝いに励みながら小説を書き続け、『忍桜の武士―開花請負人』(白泉社招き猫文庫)にてプロデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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蒼
33
表紙絵から想像したとおりの結末で、はぁご都合主義的物語の終わり方だったなぁと、思ってしまった。深みの無い物語でした。2022/12/16
あつひめ
26
ちょっとまってー!!良太、さらっと新しい料理人として登場しちゃったけど、はは、喜楽屋とこはくまで手に入れちゃったけど。鎌倉に居た時よりも様々な体験をし、思ったままに言葉が飛び出しちゃうようなことも少なくなり、とっても成長したとは思うけど。まっさらな気持ちで自分の店を作るのかと思ったけど…。丸く収まるところに納まったわけだ。武士から町人への話をもっていったけど、お家は大丈夫だったのだろうか。弥一郎の特別編、自分と人との間に距離を置いてる話し方。本当はもっと優しい言葉をつかえるだろうに。新シリーズが楽しみだ。2025/02/27
tomtom
15
ようやく読み終えた感。主人公の事がどうしても好きになれず、全く応援出来なかったので結末が知れたことは良かった。なんであんなに周りの人に恵まれるのかも分からない。あんなあっさり家を離れる事が出来たのなら何故もっと早く決断しなかったのかも謎。2022/04/06
りょう
5
ついに完結しました。まあ、みーんなうまくいってよかった。よかった。はなが、違和感を感じながら武家修行をして、最後に名前を変えろうと言われたときに、駄目だとよくわかった、というのが象徴的だなあ、と思いました。2024/12/18
kmzwrs5781
4
シリーズ最終巻なのに、えーーー。好きな人との幸せより自分が進むべき道を進むと決めたはなちゃん。これでよかったのかと悩み葛藤する彼女に届くのは心無い声かそれとも優しさと救いの声か。2024/04/01