出版社内容情報
一度死んだ者にしか嗅げない事件の”におい”がある――
内容説明
頭を撃たれながら奇跡的に蘇った刑事の入尾は、覚醒後、“ある衝動”を伴って現れる元妻の幻覚に悩まされていた。ある日、突然入尾の前に姿を見せた元部下の波多野は、その原因を「頭にいる女王のせいだ」と説明。自分は仲間だとも言う。女王とは一体?そもそも撃たれたのは何故?一方、周囲では熊害が頻発していた。当面の利害が一致し、行動を共にすることにした2人が辿りついた真実は?型破りな書き下ろし警察小説!
著者等紹介
柿本みづほ[カキモトミズホ]
1991年生まれ。北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科卒業。2019年『ブラックシープ・キーパー』で第11回角川春樹小説賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
175
何じゃこれは!寄主?発症者?他害衝動?今村翔吾作家の推薦でもこれは苦手なジャンルでリタイヤか?と思いつつも、ゾンビコップ・入尾に「負けるなっ!」って最後まで読み切った。舞台は札幌、三毛別の熊事件が登場するのは北海道出身作家ならでは。『自分の業は刑事であること』なんだかカッコイイ。異色の警察小説面白かった。もう少し続きが読みたくなった。2021/06/14
しんごろ
154
タイトルそのままのとおり。頭を撃たれながら奇跡的に蘇った刑事の入尾。ただ事実上、ゾンビとしてだけど、その仕組みが難しい。女王、発症者、他害衝動、業、なんじゃそりゃあ。文字の表現だけでは、わかりづらいので図があれば良かったかな。女王の仕組みに関しては、ジョジョのスタンド(ジョジョを知らない方はごめんね!)かと思った。犯人を追う展開が強引な感じはするものの、舞台は地元の札幌だからありがたい。波多野、金辻との微妙な三角関係が気になるから、続編があれば読みたいかな。ちょっと型破りな警察小説。2024/02/17
おしゃべりメガネ
115
北海道出身在住の作家さん作品です。ネタとしては面白いのですが、サスペンス?ミステリー?ちょっとSF?ホラー?とあらゆるジャンルのバトル・ロワイアルな作風で個人的には着地点が曖昧なまま読了となりました。本作の本筋よりも三毛別の羆事件が気になってしまうぐらいの扱われ方でしたので、また再読したくなりました。刑事「入尾」は頭を撃たれ、瀕死の重症に。奇跡的にも一命をとりとめ、刑事として復活するも自分をはじめ、不可解なコトばかりが起きてしまいます。ケガをする前と後では別人のようになってる自分に果たして何が起きたのか。2021/07/18
hundredpink
53
今村翔吾氏推薦2021/06/03
mao
4
頭を撃たれながら奇跡的に助かった刑事の入尾。これは心霊系?それとも医療系?いえいえ、型破りな警察小説です!2021/07/11
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