内容説明
父代わりだった高齢の夫を亡くし、19歳で独りになったロゼッタ。ある日、レオと名乗る青年が使用人として押しかけてくる。年下とは思えない、少し強引で世話焼きな彼と過ごすうち、色あせた日常は変わっていき…。レオに心惹かれながら、謎に包まれた彼の素顔が気になるロゼッタ。ある事件でそれは疑念へと変わり!?「違う。俺は平気で人を殺せる。あんただって」その献身は嘘か、真実か―謎の使用人×世を儚む未亡人のキケンなロマンス!
著者等紹介
石川いな帆[イシカワイナホ]
愛知県出身。第17回角川ビーンズ小説大賞にて奨励賞・読者賞を受賞。『音風シンドローム―鳴らせ、運命のイントロダクション』(受賞作・改題改稿)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぐっち
19
若い未亡人と従僕…大好きな「マダムとミスター」に近い設定でハードルを上げすぎたか。こんなのに引っかかるヒロインにバカなの?と思うこともあったけど、自分から頑張っていこうとする姿は良かった。2021/03/06
RINGOoisiiiiiii
6
歳がかなり離れた旦那を亡くしたヒロイン。屋敷からは使用人もいなくなり独りになってしまう。ある日何者かに襲われるのだが青年助けられる。青年に使用人にしてほしいと言われて…。大好きな主従だー!と、思ったけど、ヒロインは閉じこもって何も知らずヒーローは騙してるという主従(仮)関係。ヒロインが襲われた後の行動は懸賞金もかかってるのに…とは思った。やれることが増えてちょっと強気になってたからかな?くっついたら気安い感じだったし思ってた主従とは違った。2021/04/15
十六夜
5
祖父ほど年が離れた夫が残したバラ園を守りながら暮らす未亡人ヒロインと、彼女に雇用を願い出る年下従者の話。ヒロインは亡夫の遺産がらみで懸賞金をかけられていてめっちゃ命狙われているけど、なにげ殺し屋稼業のヒーローがそれを守る。ヒーローも最初はヒロインを懸賞金目当てで殺すつもり、だったけどヒロインの清らかさにほだされて本物の従者兼護衛になるというね。最後は遺産を狙う悪党も没落した家も建て直せて、ふたりも結ばれてハピエン。しかしヒロインが悪役令嬢とまでおとしめられるほどの要素は別になかったと思うけどなぁ……2021/03/17