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出版社内容情報
幼馴染である栞から相談を受け、その恋を応援することになった龍之介。しかし、疎遠となってできていた空白の時間が埋まるにつれ、栞に対しての気持ちが恋であることに気付いてしまう。不器用な二人の恋物語、第二弾
内容説明
幼馴染の栞から『恋愛相談』を受けることになってしばらく、寝る前に電話、デートの練習、終電逃してホテル…相談相手以上のことをしているけど、未だに誰が好きなのかは謎だ。そんなある日、とある事情からバイトを始めることになったんだが、美人で胸の大きな先輩がやけに挙動不審だったり、後輩の本間小夏まで同じバイト先に来る始末。「先輩がいるから、一緒にいたくて来ちゃいました―って言ったら、迷惑ですか?」最近、俺への思わせぶりな発言する人が多くないか?しかも、そのことを知った栞は、なぜか不機嫌になっている気が…。焦れったくてもどかしい、それでも縮まるふたりの距離―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
幼馴染である栞から恋の相談を受け、応援することになった龍之介。しかし疎遠となっていた空白の時間が埋まるにつれ、栞に対しての気持ちが恋であることに気付いてしまう。不器用な二人の恋物語第二弾。こういう形でしか再接近できない不器用な栞と、彼女の気持ちをなかなか汲み取れない龍之介。そこにバイトで出会ったクラスメイトの新キャラ・三瀬の登場や、ぐいぐい来る後輩キャラ・本間の存在で、栞がますます素直になれず、どうにかしようと思っても空回りするもどかしい展開でしたけど、こじらせた両片思いの二人をまた応援したくなりました。2021/07/30
芳樹
30
両片思いの焦れったすぎるラブコメ第2弾。どうにもこうにも進まない二人の間に後輩の小夏がグイグイと割り込んでくる上に、新たにバイト先の先輩かつ同級生の三瀬さんも加わるものだから、やきもち焼いたり心配になったりと振り回される栞。そして相も変わらず鈍感な隆之介。そんな二人の不器用なやりとりが大変微笑ましく、引き続き応援して行きたくなります。約束されたハッピーエンドまでどんなエピソードが語られていくことになるのか、ケンノジ先生の手腕に大いに期待しています。続きが楽しみ。2021/07/31
ほたる
12
相手が好きかどうかは告白してみないと決定しない、シュレディンガーの猫ラブコメ第二弾。新キャラで笑いの幅が増えたのと、後輩キャラが積極的になって話がより面白くなってきた。もうほぼ確定してるんだけど、まだわからない。2021/08/01
真白優樹
9
龍之介のアドバイスを得ながら栞が少しずつ彼へ距離を詰める中、同級生や後輩が彼へと接近していく今巻。―――観測は怖い、だけどこの距離は心地よい。 自覚はしたけれどまだ鈍感。そう言わんばかりに両片思いな二人がもどかしいやり取りを繰り広げる中、恋敵の登場により栞の心が揺れる巻であり、更にもどかしさとこそばゆさが広がる、何処か懐かしい香りのするラブコメが深まる巻である。まだまだ遠い心の距離。果たしてこの距離が変わるなら、一体どんな起爆剤が必要となるのだろうか。二人の今後の恋路とは。 次巻も須らく期待である。2021/08/01
chirako
8
新キャラの三瀬さんがすごくよかった。彼女が主人公の体育会思考の元野球部馬鹿の面白い面を引き出してくれたおかげで、1巻ではなにも印象がなかった主人公がやっと面白く読めた。三瀬さん、自己評価低くて自称陰キャのなのにひたすらマイペースな性格がすごく好き。でも、三瀬さんのキャラが良すぎたせいで、後半のラブコメ展開で彼女の出番が減ると急に物語が単調になった気がして読むのに時間かかってしまった。でも、好きな相手に自信なくしたり自分をごまかして先延ばししたがる描写とか妙にリアルで十代の頃を思い出して嫌いじゃない。2021/10/27