出版社内容情報
椹野 道流[フシノ ミチル]
著・文・その他
内容説明
その日、足達正路は世界で一番不幸だった。大学受験に失敗し二浪が確定。バイト先からは実質的にクビを宣告された。さらにひき逃げに遭い瀕死の重傷。しかし死を覚悟したとき、恐ろしいほど美形の男が現れて言った。「僕の下僕になれ」と。自分のために働き「餌」となれば生かしてやると。合意した正路は生還を果たすが、契約の相手で、人間として骨蓋店を営む「妖魔」の司野と暮らすことになり…。ドキドキ満載の傑作ファンタジー。
著者等紹介
椹野道流[フシノミチル]
兵庫県出身。1996年「人買奇談」で講談社の第3回ホワイトハート大賞エンタテインメント小説部門の佳作を受賞しデビュー。その後発売された『人買奇談』に始まる「奇談」シリーズ(講談社X文庫ホワイトハート)が人気となりロングシリーズに。一方で、法医学教室の監察医としての経験も生かし、「鬼籍通覧」シリーズ(講談社文庫)など監察医もののミステリも発表。人間味溢れる魅力的なキャラクター描写で読者の支持を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hirune
51
【Kindle】レーベル消滅のため途中で途切れていたシリーズを改めて書き始めたリライト版。BLなんだけどねっとり系ではなくあっさりさっぱり系で、あやかしつくもがみ物でもあります。交通事故で瀕死の際から妖魔の司野に不思議な力で助けられて下僕になる契約をした正路は、主人となった司野相手に手探りで関係を築いていく。椹野さんの本はカラッと明るいのが好きです♪正路君がスマホを持ってるとは現代っ子になりましたね😄2022/05/08
papako
43
この作者さんで初めて読んだのは鬼籍通覧シリーズ。その時はBLなんてカテゴリーも知らなかった。でも関西弁が嫌じゃないのがめずらしく、いろんな作品を読んできた。ついこの前、祖母姫のエッセイを読んで、ぐっと好きになった。晩めし屋シリーズは3回か4回読んだし、眼鏡シリーズも。基本前向きなポジティブな雰囲気が好きなんだな。他のシリーズもそのうち読むとして、鬼籍通覧シリーズも再読したくなった。あ、この作品の感想じゃない。このシリーズも楽しみ。2024/03/11
まそお
38
めっちゃ偉そうにわりかし過保護なので楽しいな妖魔…2021/05/03
坂城 弥生
37
う~ん…これは前置き?ダラダラ長くて…このシリーズはもういいかな…2021/08/20
らび
33
大学入試に失敗し2浪確定、バイト先の居酒屋からは自主的に辞めさせられる。その帰り道ひき逃げされ瀕死状態に・・死を覚悟した時現れたのは人ならず者。ちぎれた足を食らいながら「下僕になれば助けてやる」パニック状態の正路は訳も分からず契約することに・・なかなかにグロい出会いですが選択肢もハードだ。この主従関係危なさそうで意外と回避術が上手かったり、先の展開が楽しみです。2021/10/10