ミュゲ書房

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ミュゲ書房

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041110508
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

小説編集の仕事をビジネスと割り切れない、若手編集者の宮本章は、新人作家・広川蒼汰の作品を書籍化できず、責任を感じ退職する。ちょうどその頃、北海道で書店を経営していた祖父が亡くなり、章はその大正時代の洋館を改装した書店・ミュゲ書房をなりゆきで継ぐことに…。失意の章は、本に関する膨大な知識を持つ高校生・永瀬桃ら、ミュゲ書房に集まる人々との出会いの中で、さらに彼のもとに持ち込まれた二つの書籍編集の仕事の中で、次第に本づくりの情熱を取り戻していく。そして彼が潰してしまった作家・広川蒼汰は―。

著者等紹介

伊藤調[イトウシラベ]
北海道出身。大学図書館などで業務に携わってきた。2019年5月より『ミュゲ書房』をWeb小説サイト「カクヨム」に投稿開始。同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

617
ああ、とても沁みる作品だった。親愛なる読み友さんよりリレーのごとくプレゼントされたこちら、まさに「本好きの本好きよる本好きのための小説」。途中ミステリ要素も絡み合って、その文章力に一気読みさせられた。わたしにも「中の人」をしている友人が数人いる。中には主人公の章と同じく(作家に惚れ込み)出版社を立ち上げて玉砕したツワモノも。紙本はこれから先細りしていくだろうが、こういう人たちがいる限り、そして紙本を愛してやまない我々がいる限り、きっと大丈夫。オススメ。2022/07/31

しんごろ

496
ずばり本好きによる本好きのための本。作家のデビューまでの道のり、出版に至るまでの過程、本屋の経営の工夫が組み込まれていて学べる。物語も広川蒼汰の判断に、思わず編集長、ざまあみろ!と感情移入。章も編集と出版、経営のオールマイティさをいかして、ミュゲ書房を続けてほしい。ミュゲ書房のようなアイデアがあれば、本屋さんの可能性が広がるのではないかと思う。作家から本、本から読者へどんどん繋いでほしい。目が見えてるうちは、やはり紙の本で読みたいし、動けるうちは本屋さんで本を買いたい。全国の本屋さん、頑張れ!2021/09/24

青乃108号

455
書店。大正ロマンの香り溢れる書店、それがミュゲ書房。この様な書店が身近にあれば、どんなに幸せだろうか。本。一冊の本に込められた著者、編集者をはじめ様々な関係者の思いは、どの本にも確実にあるんだな。やっぱり本が好きだ。この本に巡り会えて良かった。しゃんとした、真っ直ぐな本でした。2022/07/14

Karl Heintz Schneider

385
田舎の小さな書店を取り巻くほんわかした物語、そう思っていたら突然の急展開に驚いた。一冊の本を世に出すということがどれだけ大変なことか。どれだけ多くの人たちの手と情熱が注がれているか。この本にはそのすべてが描かれている。もうこれからは、いい加減な気持ちで本を読めないなと思った。本の最後に書かれているこんな言葉、恐らく一度は目にしたのではないかと思う。この本を作るにあたってご尽力いただいた装丁の方、イラストレーター、編集者、その他関わってくださった多くの方に心より感謝いたします。これを書く意味がよくわかった。2022/01/28

モルク

313
祖父がひっそりとではあるが信念を持ってやっていた北海道にある小さな書店「ミュゲ書房」祖父亡き後、そこを畳むためにやって来た孫の章は、大手出版社で挫折し店を継ぐことになる。一人の有能な新人作家を潰してしまったことへの自責の念の中、まわりの後押しで出版まで手掛けることとなり、そしてあの新人作家との繋がりが…「リベンジ」でリベンジだ!熱い熱いお仕事小説。本好きならたまらない、私も燃えた!「リベンジ」の装丁も想像するだけでワクワク。本書の装画装丁も素敵!熱くなりほっこりし、楽しい読書時間だった。2022/07/09

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