出版社内容情報
新吉が芸者のお葉とともに訪れた三囲神社で出会ったのは、薪炭屋の主人。お葉のお座敷にも上がったが、どうやら正体は別のようで……向島を舞台に繰り広げられる、芸者たちの諍いに、訳アリ箱屋が挑む!
内容説明
夜の冷気が身にこたえる季節。向島の人気芸者・お葉の身の回りの世話などをしている箱屋の新吉は、三囲神社で薪炭問屋を営んでいるという男に声をかけられる。金回りはいいようで、男はお葉を座敷に呼ぶが、何か裏がありそうで―。一方、牢脱けした男の行方を追って、同心の扇太郎は聞き込みをしに向島を訪れる。新吉にも人相書きを見せ、協力を仰ぐ。調べていくうちに、大店の主人や人気絵師のかかわりが明らかになる!?
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京都生まれ。「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
86
向島・箱屋の新吉2作目 2020.12発行。字の大きさは…中。 妖艶な向島芸者お葉の箱屋の新吉の人情物語です。 此度は、赤猫(放火)が有り小伝馬町の大牢から囚人が解き放ちになりました。 人殺しなどの重罪人を縄で繋ぎ本所回向院に護送していたところ、襲撃されて人殺しの疑いのある銀次郎が仲間と逃亡します。 その銀次郎が、芸者お葉を贔屓にしてくれている山西屋を何回も襲います。その都度、新吉が助けます。新吉が疑問に思い調べて行くと、ことは意外な展開を見せます。🌿続く→2021/02/07
とし
69
向島・箱屋の新吉「謎の客」 2巻。なかなか話が進まない展開にちょっと疲れます。2021/07/29
はつばあば
38
美代次姐さんもお葉に負けんとこと必死やねぇ。若い者の勢いのついた色気から美貌、翳りがついたらちょっと控えめが天下を取る手立てかと。いやいやそれにしても向島を深川のようにしようなんて・・。そういやぁ京都の町も外資が買い占めて豪華なホテルに有料老人ホームと煌びやかなもんですわ。京都人追い出し作戦に市長も一枚噛んでるんやないやろか。まぁ新さん十手持ち顔負けの捜査と剣術にわくわくしましたが・・最後の平岡って何者よ?。あと一巻、?でも新シリーズもあるらしい。どうしようかなぁ2022/07/05
陽ちゃん
4
シリーズ2作目。相変わらず新吉が武士をやめるきっかけとなった事件の真相は判明せず。箱屋としての新吉は付いている芸者のお葉の客である『山西屋』の旦那が関わる事件に巻き込まれ、またもや同心の扇太郎と事件を解決することになりますが…もやもやするなぁ。2021/01/31
だいゆー
2
(^^2021/09/08