出版社内容情報
祝シリーズ10周年!天才神父コンビたち人気キャラが大活躍の短編集第5弾
内容説明
イタリアの小さな村に「蜘蛛男」が出没。壁を這って移動し、車に貼りつくなど、人間ではありえない動きをするらしい。噂を聞きつけた平賀は、ロベルトと共に調査旅行へ。蜘蛛男の意外な正体とは?(「スパイダーマンの謎」)ほか、フィオナ&アメデオが犯人不在の狙撃事件を追う「透明人間殺人事件」、シン博士の親族が遺した暗号にロベルトが挑む「ダジャ・ナヤーラの遺言」を収録。謎とキャラが響き合う、洗練と充実の短編集第5弾。
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
77
平賀やロベルトだけでは無く、サブキャラにスポットが当たるのは短編集ならでは。サクサク読める軽快さと、読み応えのある謎な部分と、終始楽しく読了2021/02/10
さくりや
75
短編第5弾とかサバ読んでるけどシリーズ第21弾だから!バチカンシリーズの短編集のどこが魅力って、平賀ロベルトの王道2次元コンビも、フィオナアメデオの王道刑事ドラマコンビも良いよねってところだと思う。「透明人間殺人事件」このシリーズのキャラではフィオナが1番好き。アメデオとの掛け合いもストーリーも王道刑事ドラマで好みだった。「ダジャ・ナヤーラの遺言」家族ができて良かったねロベルト!平賀が怖いのはちょっと分かる笑。「スパイダーマンの謎」んー、イマイチ。平賀の好奇心だけで休暇を調査に捧げるか⁉︎2020/12/28
眠る山猫屋
74
シン博士とロベルトのエピソード、スパイダーマンのエピソードは予定調和的な幕引きだったが、特に前者にはクスリとさせられた。どれだけ怖れられてるんだ、平賀。注目は一話目のローレン。いやいや、あの仮想通貨までローレンの仕掛けだったのかい(爆)国家予算級の金銭を動かし、何やら動き出す気配に期待も膨らむ。ローレンの敵はガルドウネばかりとは云えないが、平賀の為に参戦するとしたら熱いなぁ。シリーズに大きなうねりが来るのだろうか、楽しみだ。2021/01/26
坂城 弥生
58
今回は短編集。シン博士とロベルトの組み合わせがちょっと意外。でも平賀はシン博士に完全に有害認定されちゃってるのね…あとウイルスに関する新たな知識。『ウイルス進化論』なんてものがあるんだなぁと。2021/02/08
ぽんすけ
46
短編三つとも面白かった。「透明人間殺人事件」でアメデオがフィオナと組むのを嫌がったとき、必要ないのは君のほうだよ。とサラッとローレンに言われて凹むところがめっちゃかわいい。アメデオが好きなのでまたローレンやフィオナにいじめられてほしい。「ダジャ・ナヤーラの遺言」は亡くなった父の息子への思いに心を打たれた。しかしロベルトはあれですか。シン博士の心の友だけではなく、一族の守り神にレベルアップしてるやん!これからもことあるごとに「助けて、ロベえも~ん」召喚されそうだ。短編集はいつも簡潔で読みやすくて楽しい。2023/09/19