角川文庫<br> あの夏、僕らに降った雪

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角川文庫
あの夏、僕らに降った雪

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  • サイズ 文庫判/ページ数 219p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041108383
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

札幌の男子高校生・組木湊は、一日一つのことに興味を失う「無関心病」の少女・世永莉子と出会う。死にゆく運命に反して明るく活動的な莉子に惹かれる湊。しかし病は進み、莉子は湊への関心を失って……。

内容説明

高校2年の夏休み。年齢を偽り、治験のバイトに潜り込んだ湊は、深夜の病棟で莉子に出会う。1日1つ(あるいは1つ以上)無関心なことが増える“無関心病”を患う彼女の、余命は1ヵ月。湊は彼女の闘争ドキュメンタリーに出演することになり、まだ興味があるものを全力で楽しもうとする莉子と共に北海道の夏を満喫する。自分とは真逆の明るくアクティブな莉子に惹かれる湊。しかし病は進み、莉子が湊への関心を失う日が来て…。奇跡のように舞い降りた一瞬の恋の物語。

著者等紹介

比嘉智康[ヒガトモヤス]
2007年に小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

201
難病を患う莉子とパッとしない湊の高校生の純愛物語。札幌が舞台とということもあり、読んでみました。ちょっと読みづらい部分もあったけど、かなり引きこまれました。短い二人の恋路をどうか少しでも長く持ってくれと思ったけど、別れというのは突然だよね。忘れていけないものはピュアな心。残したいものは愛。乗り越えたいのは哀しみ。ラストの湊の姿によく頑張ったねと言ってあげたい。2021/07/07

相田うえお

85
★☆☆☆☆21096【あの夏、僕らに降った雪 (比嘉智康さん)】彼女は難病で余命殆ど無い系作品。本作品のまえに読了した作品が奇遇にも似た感じの作品だったので少々満腹気味で読んでしまったのが残念です。シリアスな設定にもかかわらずコミカルな会話が多く、気持ちをどちら寄りにしたらいいのか迷ってしまったのも失敗。この類いのストーリーは、既に『君〜膵〜』がパーフェクトな完成度で発表され映画化,地上波放送までにもなってますからデジャヴュ感が邪魔してたかもしれません。好印象レビューが多いのにうまく読めなかった〜。2021/09/24

坂城 弥生

52
テンポか独特で、最初結構読みにくかった。でもいい話だったなぁと思う。 ああ、でもそっか、今の高校生くらいってスラムダンク産まれる前に終わってる世代なんだ…と軽くショックだった。私は読者じゃないけど、流行してたのは知っているので…2021/03/09

星野流人

49
比嘉智康さんの最新作にして初の一般レーベル作品は、屈指の切ない恋物語でした。高校2年生の夏休み、主人公の湊は、日々無関心なことが増える“無関心病”に侵された莉子と出会います。莉子の余命は残りひと夏限り。両親にも友人にも無関心になってしまった莉子から唯一関心を向けられている湊は、その夏、彼女とともにいろんなところへ遊びに行くこととなります。明日には湊への関心が失われているかもしれない不安定さの中で描かれるふたりのやりとりは、時にコミカルで、時に強く胸を打ちます。2020/12/29

よっち

40
高校2年の夏休み。年齢を偽って治験のバイトに潜り込んだ湊が深夜の病棟で出会った、無関心病を患う少女・莉子。そんな彼女とともに過ごしたひと夏の物語。母の影響で「お金は物に使う」スタンスで生きてきた湊と、興味があるものを全力で楽しもうとする余命一ヶ月の莉子が満喫する北海道の夏。彼女の闘病ドキュメンタリーに出演することになったり、突然興味を失う彼女の喪失感に直面したりもしましたけど、その真意に気づいて莉子の複雑な想いにしっかりと向き合い、寄り添って最後まで精一杯過ごした二人の日々がとても印象に残る作品でしたね。2020/12/28

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