内容説明
インクレディブルサーカス所属の手品師・蘭堂は、過去のトラウマを克服して大脱出マジックを成功させるべく、練習に励んでいた。だが突如、サーカス団が吸血鬼たちに襲われる。残忍で、圧倒的な身体能力と回復力を持つ彼らに団員たちは恐怖するも、クロスボウ、空中ブランコ、オートバイ、アクロバット、猛獣使いなど各々の特技を駆使して命懸けの反撃を試みる…。惨劇に隠された秘密を見抜けるか。究極のサバイバルホラー!
著者等紹介
小林泰三[コバヤシヤスミ]
1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2012年『天獄と地国』で第43回星雲賞日本長編部門、14年『アリス殺し』で啓文堂書店文芸書大賞、17年『ウルトラマンF』で第48回星雲賞日本長編部門を受賞。20年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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坂城 弥生
60
可憐な表紙だけど、結構血みどろの格闘系だった…吸血鬼が仲悪かったからなんとかなったけど、結託されたら手も足も出ないだろうな。2021/02/12
『よ♪』
56
思いっきり表紙買い。ホラー文庫から出てるけど内容的には目一杯エンタメ振りしたサバイバルバトル。人外(吸血鬼)vs人(サーカス団)。夏の短夜に楽しめる軽快なB級ホラー。はじめに引掛け(?)があって頭混乱したけど読み直して解決。ふむふむ、そーゆーことね。騙された(;´▽`A`` 主人公の名前でなんとなく某"東〇喰種"を連想したんだけど、どっちかっていうと"J〇J〇の第二部"的な感じかも♪あ、あとボクが萌え萌えした表紙の娘は誰?主人公が最初に会う吸血鬼がそうかな?でも、"カラフルな服"って書いてあんだよね…💧2021/07/23
つばめ
53
吸血鬼が存在し、人間が襲われる世界。しかし吸血鬼がいる事は人々に浸透してはおらず、夢物語のよう。そんな世界で吸血鬼を倒し殲滅していく組織『コンソーシアム』は、サーカスに紛れ各地を転々とする。仲間の吸血鬼をコンソーシアムに倒され命からがら逃げ延びた生き残りが仲間に危険を知らせる『ランディを殺せ』。サーカスに狙いを定めた吸血鬼たちと、己の身体能力とアイデアで打ち勝とうとする団員たち。目が離せなくなる展開と、命懸けの戦いが魅力で、ラストは切ないなあ。2024/03/30
神太郎
36
吸血鬼と吸血鬼ハンター集団コンソーシアムが偽装したサーカス団に間違われたインクレディブルサーカス団団員たちの死闘を描く。圧倒的な強さを誇る吸血鬼達になんの装備もない一般人がどう立ち向かうのか…。知恵をふり絞り戦う感じはジョジョ第一部や二部を彷彿とさせる。力対力ではないので楽しかった。ネフィリムに出てくるキャラに小林泰三作品のレギュラーメンバー?徳さんが無双したりとクロスオーバーも醍醐味ですな。てか、徳さん推理力を戦闘力に転換できるとかどんだけ…。今後も展開できそうな感じだっただけに続き読めないのは悲しい。2021/06/11
キナコ
31
表紙が素敵だったので購入。吸血鬼VSサーカス団という異色の組み合わせ。個人的にはファンタジー要素が多すぎてあっさりと読めました。 初めはキャラクターが多い割には描写が少なく、覚えるのが大変でした。これがシリーズならまた違うんでしょうけど…きっとシリーズで考えてたんだろうなぁ。そう思うと、今後この作者の作品が読めなくなるのは悲しいなぁ。2021/08/25
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