角川oneテーマ21<br> 怒濤の関西将棋

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角川oneテーマ21
怒濤の関西将棋

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784041107454
  • NDC分類 796
  • Cコード C0295

出版社内容情報

阪田三吉、大山康晴、升田幸三・・・関西出身の棋士たちはなぜこれほど強かったのか? 日本将棋連盟会長にして第一線で闘いを続ける著者が明かす勝負力の秘密。

内容説明

阪田三吉、升田幸三、大山康晴、そして…関西棋士はなぜこれほど強いのか?トップ棋士/日本将棋連盟会長による画期的勝負師論!

目次

第1章 関西に王将あり―阪田三吉という伝説(通天閣というメッカ;女性に不人気の「王将」 ほか)
第2章 竜虎相打つ―升田幸三と大山康晴(田舎へ帰って百姓せい;英才教育の幼少期 ほか)
第3章 停滞から興隆へ(関西から去った二強;空白の昭和三十年代 ほか)
第4章 関西将棋界とともに歩む(将棋道場へ;奨励会と研究会 ほか)
第5章 進撃!関西将棋界(関西に残る理由;横の結束力 ほか)

著者等紹介

谷川浩司[タニガワコウジ]
1962年、神戸市生まれ。11歳で若松政和七段に入門。13歳で初段、14歳で四段と異例のスピードで昇進。83年に、未だに破られていない21歳で史上最年少の名人となる。以後、92年には四冠となるなど棋界の第一人者として活躍。96年の第45期王将戦で羽生善治に七冠の座を許し、一時不調にあったものの同年の第9期竜王戦で羽生より竜王位を奪取。華々しい復活を遂げる。97年の第55期名人戦で通算5期目の名人位獲得により、「十七世名人」として永世名人の資格を得る。A級順位戦に名人含め連続32期。2009年より日本将棋連盟棋士会の初代会長を務めたほか、12年12月に急逝した米長邦雄氏に代わり日本将棋連盟会長に就任した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

禿童子

38
2014年刊なので、藤井聡太のデビュー以前の将棋界の見取り図に便利。谷川九段永世名人も現在まだB級2組で活躍中。豊島を名人最有力と推しているが、糸谷哲郎などユニークな関西出身棋士のプロフィールも知れて面白い。阪田三吉など明治以降の関西vs関東の激しいつばぜり合いなど、将棋の世界の奥深さを知ることができた。名人位などタイトルの歴史に加えて、詰将棋についての谷川の考え方が興味深い。タイトル戦を戦う棋士には詰将棋がマイナスになることも。藤井に対しても師匠を通じて詰将棋を作るのを控えるようにアドバイスしたらしい。2021/07/03

R

26
将棋界について書かれた本でした。谷川先生が実際に生きてきた世界、そこで出会う棋士たち、そもそも関西将棋のなりたちといったことをとてもわかりやすく、そして面白く書いてあって、非常に興味深い一冊でした。いわゆる見る将というジャンルの人は必読ではないかという、将棋界の話が山盛りで坂田三吉に始まる関西将棋の系譜、その弟子筋というものが理解できて、一層将棋を見る楽しさが増したように思える本でした。2017/08/31

gtn

25
師弟の機微を感じる。本書で紹介されている「本当の恩返しとは師匠を負かすことではなくて、師匠がひどい目に遭った相手を負かすこと」という言葉は至言。2021/12/21

チャー

12
戦前から現代にいたるまでの、棋界で活躍した関西出身者の棋士の方々の活躍を綴った本。師匠と弟子の関係や、各々の棋士たちの勝負スタイルなど、ところどころ関東とも対比させながら記された内容はとても興味深い。今ほど将棋に触れる機会が多くなかった過去の偉人たちの足跡は、新たに知ることも多く歴史を感じた。定石と力戦の違いについて新たに知るところも多く、将棋を観戦する際に面白みを深める良い助けとなる。震災時の棋戦についても触れられており、著者の関西と将棋に対する深い思いを改めて感じた。2021/06/14

マサ

10
伝説の棋士の代表といえば阪田三吉ですね。その人生はいろいろと脚色されて伝わっているようだが、本書ではかなり客観的に書かれていると感じた。それでも十分にドラマチックなのだが。多くの関西出身の棋士のエピソードが満載で面白い。2019/09/28

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