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内容説明
職場では人気者、家ではひきこもり。人が信じられないのを笑顔の仮面で隠す人達。
目次
序章 社会に参加するひきこもり(自殺願望に悩まされるエリート社員;子どもを愛せない母親 ほか)
第1章 仮面ひきこもりとは何か(ひきこもりには「二種類」ある;社会的ひきこもりとは ほか)
第2章 仮面ひきこもりの症状と傾向(絆の欠落が導く仮面ひきこもりの基本症状;仮面ひきこもりの症状)
第3章 仮面ひきこもりはなぜ起きるのか(母との絆の欠落;子どもを愛せない母親たち ほか)
第4章 仮面ひきこもりからの快復(ひきこもりセラピーによる快復;表の自分のカウンセリング/二重人格のカウンセリング ほか)
第5章 仮面ひきこもりと日本社会(仮面ひきこもりは文化病;「愛のない結婚」をする日本 ほか)
著者等紹介
服部雄一[ハットリユウイチ]
狭山心理研究所主宰、セラピスト。1949年生まれ。ロサンゼルスでの語学留学、8年間の通訳業を経て、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校にて6年間学び、心理学修士課程修了。国内の数少ない多重人格専門家として、トラウマ性の心理障害の治療が専門。セラピストとして患者と向き合うほか、ひきこもりについては、初めて英語論文で症例を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
23
潜在的ひきこもり(4頁)。心理的孤児(5頁)。社会的ひきこもりは半年以上部屋に閉じこもる人や状態(26頁)。仮面引きこもりは誰とも親しくなれない特徴(28頁)。両者の比較は一覧表になっている(42-43頁)。仮面ひきこもりか否かはチェックリストで判明する(59頁)。気になるのは、死ねないから生きる、というフレーズ(随所にある)。●仮面ひきこもりは文化病(162頁~)。愛のない家庭から発生するという。お金ではないな、愛だな。2015/02/17
こうちゃ
11
一般的に呼ばれている[ひきこもり]は、社会的ひきこもり。この本ではあまり知られていない、もう一つの[潜在的ひきこもり]・仮面ひきこもりにスポットを当てている。職場やコミュニティーでは人気者、でも本当は人が信じられず、笑顔で本当の自分を笑顔の仮面で隠す人達。幼少期の母親との関係や、家庭環境が大きく影響しているらしい。具体例や、チェックリストも掲載。国内の数少ない多重人格専門家として、トラウマ性の心理障害の治療が専門の著者が今後の日本に警鐘を鳴らす。2014/03/25
リキヨシオ
7
6か月以上部屋に閉じこもる「社会的ひきこもり」と別に「仮面ひきこもり=潜在的ひきこもり」が増えている。社会参加はしているけど他人と本音のコミュニケーションが出来ずに悩んでいる。大きな特徴は・身近な人に本音が言えず言っても通じないと感じる・人をアテにできない・困った時に助けを求めない・相手を喜ばせる、相手を怒らせないように無理をする・人が何を考えているのか分からない・その場しのぎをする癖がある・他人の考えに支配されやすい・善悪よりも他人を基準に行動する・自分を見せると嫌われると思う・自己主張が強い人が苦手。2015/04/25
さきこ
6
同じことが繰り返し書かれているだけ。①本音を隠す仮面引きこもりが増加中②原因は家族愛の不足③このままじゃ日本がヤバイ。 読めば読むほど、これは自分のことだと思えてくる。ホント、見事にあてはまる。でも、家族の愛情不足はないはず。むしろ甘やかされてた。違うのは、今の自分が苦しくないということ。それは幸せなのか、それとも…。2014/06/19
ybhkr
6
かなりすごい。これに当てはまるひとはかなりいるんじゃないだろうか?うちは息子的役割をわたしがやっていて、父の子供を愛せなさみたいなものが原因な気がする。小学生のころから毎日毎日大人になる前に死にたいと思っていたし、高校生のときに癌の疑いが出た時もショックも恐怖もなかったのはこういうことね〜と納得した。結婚もいや、子供は絶対生まない、の根元やあるあるすぎて感心してしまった。でも年齢的にも今さらなんで治療はいいかな。それなりに楽しく生きる道を探してみるよ。たまに死にたくなりながら。2014/04/29