出版社内容情報
横浜・馬車道にある喫茶店「ペガサス」で働く毅志は、二階に探偵事務所を開いた皆藤と山南の仕事を手伝うことに。しかし、付き合いを重ねるうちに、毅志は皆藤と山南に対してある疑問を抱いていく……。
内容説明
毅志は、横浜の馬車道近くで、母親と共に喫茶店「ペガサス」を営んでいる。ある日、空室だった「ペガサス」の2階に、皆藤と山南というふたりの男が探偵事務所を開いた。スマートで快活な彼らに憧れを抱いた毅志は、探偵仕事を手伝わせてもらうことに。しかし、付き合いを重ねるうちに、毅志は皆藤と山南に対してある疑問を抱きはじめる…。
著者等紹介
貫井徳郎[ヌクイトクロウ]
1968年東京都生まれ。93年、鮎川哲也賞の最終候補作『慟哭』でデビュー。2010年、『乱反射』で日本推理作家協会賞、『後悔と真実の色』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タックン
88
遺産相続を巡るお家騒動と暴走族半グレ軍団を絡めて探偵とその大家である喫茶店の店主の物語。読みやすいけどストーリーが中途半端だったな。 暴走族はあの芸能界との問題で騒がした関東○○でしょ?貫井さんっぽくなかったなあ。やっぱ初期の症候群シリーズの頃の作風に戻って欲しいなあ。2014/01/18
ゆみねこ
79
横浜馬車道の美味しいコーヒーが売りの喫茶店、その2階にイケメン探偵二人が事務所を開く。マスターの毅志と探偵二人組、常連客の美しい未亡人とその養女。完全なるハッピーエンドではないけれど、ちょっと哀しい幕切れも悪くないですね。山南さん、無事でいて欲しいです…。貫井さんなのでドロドロ重苦しい作品を期待しないわけではありませんが、私はこの路線も好きです。2015/02/21
Tsuyoshi
75
喫茶店を営む毅士が喫茶店の二階で探偵事務所を開いた二人組に依頼し、業務の手伝いに加わる事に。前半にて毅士が関わった業務が後々二人の隠していた秘密に関わる事だったと分かり、一人で真相を探りだす展開だった。何だか貫井さんらしくない感じだったが、二人組の探偵のやり取りがスマートで魅力的なだけについ引き込まれてしまった。二人のその後が気になる。2017/12/16
のり
69
皆藤と山南、二人の探偵と事務所のオーナーであり喫茶店マスターの毅志。二人に憧れを抱く毅志は探偵の手伝いをすることになるが、依頼内容に戸惑う。二人を信頼しているが、過去が全く見えない。可愛い娘をもつ親子との繋がり、必死に守ろうとする眼差し。男達は何をしようとしているのか…悲しい現実と友情の深さ。未来を見据えた切なすぎる想い。大事な者の為に全てを捨てる覚悟には感服する。それにしても、ペガサスのコーヒーを飲みながら読書したい。(^o^)2016/11/30
いたろう
65
横浜・馬車道の珈琲店とその2階にある探偵事務所、2人の探偵とそれに憧れる若者。ロケーションも人物設定も非常に魅力的だが、帯にある「緻密な伏線、感動の結末」というのはちょっと盛り過ぎの感。ラストはもっとアクション映画のような大立ち回りが欲しかった。意外にあっさりで盛り上がらず、感傷的な締め方も感動とまでは。2013/11/16