出版社内容情報
学校で執拗ないじめにあい、悲惨な学生時代を過ごしてきた美幸。社会に出て出合った男に自分と同じ境遇を感じて無償の愛を捧げることを誓う。やがてその愛はエスカレートし、彼を悲しませる要因を排除していくが…。
内容説明
残酷ないじめにあい、絶望から身を守るために、歪んだ独り遊びを作り出した少女・美幸。彼女が全てを投げ出した「無償の愛」の行方、そして心震える意外な結末とは…!可笑しいほど痛く、哀しいほど純粋な愛の物語。人気放送作家が放つ、衝撃の恋愛小説!
著者等紹介
鈴木おさむ[スズキオサム]
放送作家。1972年、千葉県生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳でデビュー。バラエティを中心に多くの人気番組を手がける。現在はテレビ・ラジオの構成はもとより、舞台の作・演出、映画やドラマの脚本、また小説、エッセイも執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかだ
60
とりあえず鈴木おさむさんに訊いてみたい事は、なんで主人公を嫁の名前にしたの?っていう事で。実際に嫁さんがこういう目に遭ったのかなとか想像してしまうし(中学生の頃いじめられていたと言ってたような…)、嫁さんの顔がどうしても脳裏にちらついてだな…。壮絶なイジメと、姑息でちょっとクスッとくる復讐の数々。救われるような、ずっと辛いような…。彼女の考える造語が、とても前向きになれる言葉ばかりで好き。くだらないイジメさえなければ、彼女は素敵な言葉に囲まれて明るく生きていけたかもしれない…と思うと、やはりとても辛い。2018/11/14
バトルランナ-
32
読まなければ良かったと思う人は少ないんじゃないかな。読みやすいし、云いたいことも伝わってくるし。リアリティーはないかなあ。楽笑、顔晴はいいなあ。5点満点で4点。2015/08/24
らすかる
27
初鈴木おさむ氏作品。いや~?よくあれだけの陰湿な嫌がらせを思いつくな~とひたすら感心してしまいました。あまりに悲惨な人生を送る美幸のしでかしたことに、共感はできなくても何となく納得は出来るような。そして自分と似た境遇に感じた雄星のための復讐。やりすぎではあるけれど、だからこそ切なかったです。2018/08/26
よしりん
15
奥さんのことをベースにした小説かと思っていたのに全然違ってビックリ。読んでいて辛い以外なにものでもなかった。最後『感謝』の文字は誰から送られてきたのか?17歳の時産んだ娘って?まったく理解できなかった。2015/07/19
Iso
13
奥さんの事を書いた本だと思って読み始めた、という人がいたみたいですが私も同じ。読みはじめてアレアレと思いながら読みました。内容について行けず辛い小説でした。2015/06/24