出版社内容情報
アフリカでカビを原因とする伝染病が発生。極秘裏に処理されるが、米国の疫学研究チームのメンバー、エミリーは、その謎を追って来日、かつての友人とともに、失踪した学者の行方を追う。書き下ろし生物ミステリー!
内容説明
「それ」は、日本の小さな町で始まった。変異に気づいたのはたった一人の男の子。人類の運命を握るのは誰か!?大切なものを守りたい。その思いは、世界を救うのか?ベストセラー『長い腕』の気鋭が放つ、感動のミステリー!
著者等紹介
川崎草志[カワサキソウシ]
1961年愛媛県生まれ。京都大学理学部動物学科卒業。セガ・エンタープライゼス、バーチャルゲームセンターなど、ゲーム制作会社に勤務し、『長い腕』で第21回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RIN
40
パンデミックもの?ホラー?SF?と。ジャンルはどうでもいいといえばいいのだが、ジャンルの???同様、伏線が回収されたのかほのめかしは回答が出たのか、なんともぼんやりした印象の読後感。強いて言えば、シリーズものの第一作目という感じかな。『長い腕』のインパクトが強すぎて期待値が上がり過ぎたかも。この、不安を煽るような、後ろを振り返るのが躊躇われるようなゾワゾワした作風は嫌いではないのだけれど。『誘神』という新作が続編なのだろうか。放置されたままの謎は解き明かされるのだろうか??2015/08/09
よむよむ
29
普通の“パンデミックもの”とは一線を画す野心作。。。かな 3つの話が並行して描かれる。そして最後に現れるものは… 子どもって時々“なにか”を見てますよね。『本当に恐ろしいものは認識できないのだよ。知ることができないのは神の慈悲だ。』2013/09/30
あっちゃん
28
オレンジカビのパンデミックを防ごうとする職員、田舎の少年、視える夫婦、3視点でラストまで進められていくので、どこで交わるのかドキドキ(笑)こういう、謎っぽいの好きだなぁ!2015/01/28
coco
23
パンデミックもの。視点が幼稚園児・アメリカ人研究者・おばあちゃん・不思議な夫婦と、ころころ変わるけど読みやすく、先の展開が気になって一気読み。ホラーな感じでゾッとするところもあり。謎のままで終わってしまったこともいくつかあり、しこりが残った感は否めないけど、面白かった。2014/01/19
うめ
21
伏線が全て回収されていない気が。続編もあるようなのでそこで回収予定なのかしら。2018/09/24